イベント 2025大阪・関西万博バンパクトピックスSPECIAL(1)

[特集]万博を支える泉南市の事業者
2025年大阪・関西万博では、多くの企業などが建設、出展や協賛などを通じて万博を支えています。今回の特集では、万博を支えている泉南市の事業者の一部をご紹介。万博に行かれた際は「世界の泉南市」を探してみてください。

■「えっ、インドネシアパビリオンを!?」
株式会社辰弥(たつみ)
インドネシアのパビリオンの鉄骨を製作。様式美を極めた、そびえ立つ船のかたちは、絶えず前進し、成長し、持続的に航行していくという力強いビジョンを体現するため、難易度の高い鉄骨加工を実現させました。

◆担当者からのメッセージ
▽受託したきっかけ
80名の従業員のうちインドネシアからの実習生が50~60名おり、従業員のモチベーションアップと記念になる仕事をさせたいという思いで、設計から鉄骨加工まで一括で受けました。かなり短い工期でしたが、インドネシア政府との言葉の壁も実習生のおかげでスムーズに進められました。

▽注目ポイント
パビリオンの先端にあるガラスの部分です。インドネシア政府からは「鉄骨構造」でという指示があり、鉄骨の建物は四角いものが一般的ですが、アートのような舳先(へさき)の設計、加工はかなり複雑で難易度の高いものでした。
しかも工期が短いため設計をひと月で仕上げ、施工中も何度も変更や追加をしながら、安全かつすばらしいパビリオンが出来上がりました。万博会場にお越しの際は、ぜひパビリオンの外と中をお楽しみください。

■未来の水産業「泉南あなご」
JF岡田浦(おかだうら)漁業協同組合
サステナブルな水産資源への取組みをおいしく学べる「スシロー未来型万博店」にて、陸上育ちの「泉南あなご」を提供。天然アナゴの漁獲量が減少する中、大阪湾で採れた稚魚を泉南市内で環境に配慮し育てています。

◆担当者からのメッセージ
▽受託したきっかけ
スシローを運営する(株)FOOD and LIFE COMPANIESより、海洋や天然資源の保全に寄与し育てられた水産物を用いたお寿司「あしたのサカナ」シリーズにと声をかけていただき、その後品評会や試食会を経て提供されることとなりました。多くの方に「泉南あなご」のおいしさを知っていただけるきっかけとなればと思います。

▽注目ポイント
スシロー未来型万博店では、メニューに使用されている水産物はすべて「陸上養殖」や「完全養殖」など、持続可能な環境で育てられた養殖ものです。その中で、大阪府から選ばれている養殖魚は「泉南あなご」だけです。
組合では、これからも豊かな海が未来へ続いていく取組みを進めていきますので、これを機に「泉南あなご」を通じて泉南の海や、泉南市に興味を持っていただければと思います。

■伝統と最先端の融合
株式会社成願(じょうがん)
シグネチャーパビリオン「BetterCo-Being」のショップで販売されている「思い出を紡ぐピエクレックスRFIDタオル」を製作。泉州タオルと(株)村田製作所の先端技術を融合させたタオルです。

◆担当者からのメッセージ
▽受託したきっかけ
(株)村田製作所の子会社(株)ピエクレックスより、新たな素材の話がコロナ禍で先行き不透明な時期にありました。当社ではすでにサステナブルな製品はありましたが、万博開催にあたり大阪の企業としてモノづくりへの貢献や、長く発展的に新たなビジネスができればとチャレンジしました。

▽注目ポイント
「P-FACTS((株)ピエクレックスが主導する繊維製品の循環インフラ)マーク」が付いた「思い出を紡ぐピエクレックスRFIDタオル」は使用後に回収、堆肥化ができ、伝統産業が新たな素材と出会うことで人や社会へ貢献できる製品となりました。
日本タオル発祥の地、泉州から生まれた、最先端の技術とうまく融合した「新しいタオル」を、多くの方にぜひ手に取って、感じていただきたいです。