- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府岬町
- 広報紙名 : 広報岬だより 令和7年5月号
岬町地域おこし協力隊mossan(もっさん)が岬町で輝く人物や場所に出向いてインタビューさせてもらうページです。
大阪芸術大学建築学科
蓮尾一護(はすおいちご)くん
知るほどに面白い町「岬町」
建築の視点からみえてくる魅力と課題
─蓮尾くんは現在、大学の課題として岬町のことを色々と調べているんだよね?
「はい。岬町の活性化を目標に建築やランドスケープ(風景や景色を構築する諸要素)の視点から課題に取り組んでいます」
─今回は僕から蓮尾くんにインタビューさせてもらうけど、実は前に蓮尾くんから僕にインタビューしてくれたこともあるよね
「はい。岬町のことを調べていたら[地域おこし協力隊]の存在を知って、岬町の事を色々教えてほしくてインタビューさせてもらいました」
─役に立った?
「とても助かりました。地域おこし協力隊って熱心な方とそうではない方の差が激しいイメージがありましたが、mossanはとても熱心な方というのがインタビューでも伝わってきました。あと実年齢よりかなり若く見えて驚きました」
─もっと褒めて
「一旦この辺にしておきます(笑)」
─ところで、どうして蓮尾くんは自らの課題に岬町を選んだの?
「少子高齢化というものに元々興味があって、大阪府のデータで特に少子高齢化が進んでいるのがこの岬町でした。岬町を知ったきっかけとしては正直ネガティブな材料からでした」
─なるほど。蓮尾くんは何度も市内から岬町に訪れてくれているし、昨年末はイルミネーションの設営も手伝ってくれたりしたよね。自分の目で見た岬町のイメージはどう?
「まずは自然の豊かさに驚きました。海と山の両方と共存している町というのは大阪府内でもかなり珍しく、建築の視点から見てもとても面白い町だなと感じます」
─海も山も本当に綺麗だよね
「大阪の海というと世間の人はあまり綺麗というイメージがないかと思いますが、岬町の海は本当に綺麗で釣り人も沢山訪れますし、自然資源はとても豊かだと思います」
─自然以外で印象的なところはあった?
「やはり人ですかね」
─人?
「この町に訪れていろんな人と接してきましたが、本当に親切で市内ではなかなか感じることのできない人と密接な距離感が印象的です」
─確かに親身になって力を貸してくれる人が多いイメージあるよね
「そうですね」
─データと自分の目で見た岬町を照らし合わせて見えてきたものってどんなもの?
「自然や、飲食店、釣りスポットが多数あり魅力に溢れている町だと思うのですがその反面、宿泊施設や何かを体験できる場所などが少ない印象です」
─観光客の目線で見たときに長く滞在しにくいってことかな
「そうですね。この町の[目的地]といいますか、観光で訪れた方にもとりあえずここに行っておけば間違いないよ、というような場所があるともっと強みのある町になると思います」
─たくさんの魅力に溢れている町だからこそ多くの方に知ってほしいよね
「そうですね。外から訪れる人にこの町の魅力が伝わりきらないのはもったいないと思います」
─そういった課題を元に岬町の活性化プランを考案しているんだね
「はい。岬町の外面、内面両方のええとこを体験できる空間ができれば、もっとこの町の魅力が「みえる化」すると思います」
─「みえる化」っていい言葉だね
「僕の課題のタイトルが『岬のええとこみえる化作戦』で、みえるには視覚的な『見える』と人が来訪された時に使う『みえる』の意味があります」
─資料を見せてもらったけどとても綺麗でわかりやすいね
「実は課題で取り組んでいる岬町の資料や作成したジオラマが大学で優秀保存作品に選出されまして、1年間大学で展示されることになりました。大学内外の方々に少しでも岬町について知ってもらえる機会を作れたのではないかと思います」
─すごいっ!ほんでジオラマのクオリティ高っ!
「ありがとうございます」
─こんなに熱心に岬町のことに取り組んでくれているけど、これからはどんなことを考えてる?
「今は課題という形で岬町に携わっていますが、課題だけでは終わりたくないと考えています。移住や空き家対策問題解決、ボランティアなども考えており今後も様々な形で岬町に携われたらいいなと思ってます」
─ぜひ携わって。蓮尾くん今日はありがとう
「ありがとうございました。[岬のええとこ見える化作戦]というインスタグラムも始めましたのでフォローしてもらえると嬉しいです」
■インタビューを終えて…
岬町に縁もゆかりもない大学生がここまでこの町にのめり込んでくれていることがとても嬉しく思います。真剣にこの町の未来について考えてくれているフレッシュな力に明るい未来と可能性を感じました。
地域おこし協力隊の活動報告会にも来てくれて課題の発表もしてくれてありがとう、また回転寿司で好きなだけ食べさせてあげるからね!でも一皿200円を超えるお皿はあんまり取っちゃダメだぜ!
問合せ:まちづくり交流館(多奈川谷川3400-6多奈川駅徒歩1分)
【電話】080-4012-5482(まちづくり交流館直通)【E-mail】[email protected]