- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府岬町
- 広報紙名 : 広報岬だより 令和7年5月号
■事業の概要
深日洲本ライナーは、大阪府岬町の深日港と兵庫県洲本市の洲本港(淡路島)を結ぶ海上航路です。1999年(平成11年)までは民間事業者によって運航されていましたが、明石海峡大橋の開通により利用者が減少し、深日港~洲本港航路は廃止されました。その後、深日港の賑わいを取り戻し、地域の活性化と航路再生を目的に、2017年(平成29年)に岬町が国の交付金を活用して運航を再開。2018年(平成30年)からは洲本市も加わり、大阪湾を挟んだ両市町の広域連携事業として取り組んでいます。
現在は岬町と洲本市が主体となって航路の再生を進めていますが、将来的には民間企業による運営を目指しています。また、防災の観点からも港の機能を維持することが重要であり、日常的に利用されることで、海上輸送の拠点としての役割を果たすことができます。
■利用状況
2024年度(令和6年度)の利用者数は11,426人、2017年度(平成29年度)からの累計利用者数は64,191人に達しました。特にサイクリングを目的とした利用も多く、自転車と一緒に乗船できる点が人気です。利用者の約70%が観光目的(サイクリング含む)で、15%が親族や知人を訪れるために利用されています。
また、この航路はかつて約50年運航されていた歴史があり、地域間のつながりが今も深く残っています。長い間行き来があった地域同士を結ぶ手段として、多くの方に親しまれています。
一方で、関西国際空港を利用する多くの旅行者は、大阪市内や京都方面へ向かっており、南への流れは十分に生まれていません。岬町が今後さらに発展していくためには、関空から岬町や和歌山、淡路島方面へ向かう人の流れをつくることが重要です。今後も地域の魅力を発信しながら、広域的なつながりを生かした本町の観光振興や地域経済の活性化に向けた取組みを進めていきます。
■決算状況(2024年度・令和6年度)
右記のグラフは、2024年度(令和6年度)の事業費内訳を示したものです。
(1)国交付金※ 2,359万円
(2)乗船料収入 1,312万円
(3)洲本市 524万円
(4)岬町 524万円
岬町負担については、深日洲本ライナーを応援いただいたふるさと納税の寄付金を活用しています。
※地方創生に資すると認められた事業に対し、国より交付されるもの
■令和7年度の運航について
深日港-洲本港片道40分に短縮し、深日洲本ライナーが5月3日より運航開始します。
今年度から使用船舶を変更し、さらに快適な船旅をお楽しみいただけます。
2025年5月3日(土)~11月3日(月・祝)
※土・日・祝日限定運航 お盆期間8月12日~15日を含む
運航情報やイベント情報はHP、各種SNSをご覧ください。
電話予約・問合せ:深日港発券所(観光案内所「さんぽるた」)
【電話】447-6202
※月曜日定休
その他の問合せ:企画政策推進担当
【電話】492-2725