しごと 【特集】舞台裏が、僕らの表舞台(2)

■丹波市立文化ホールオペレータークラブZERO-IVの皆さんに聞きました!舞台裏の仕事

◇[Section01]照明スタッフ
舞台の照明は、演劇の雰囲気を大きく左右する要素の一つです。照明スタッフは、脚本や演出家の意図を理解し、シーンごとの明るさや色を調整します。特定の役者やアイテムを強調するためのスポットライトの操作は重要な役割です。

◇[Section02]音響スタッフ
効果音やBGMは、観客を物語の世界へと引き込む大切な要素です。音響スタッフは、それらの音を適切なタイミングで流すだけでなく、音の質やボリュームを調整する役割も担います。

◇[Section03]舞台スタッフ
幕の操作、大道具の設営・移動、舞台で演者への小道具渡しなどを行い、演者さんと最も近いところで作業を行います。大規模なコンサートがある場合には前日からセッティングに入ることもあります。

◇[Section04]フロアスタッフ
受付を担当したり、観客の座席案内や誘導など、ホール周り全般の作業を行います。このほか、舞台袖から開演前後や休憩のアナウンスなども行い、舞台進行が円滑に進む手伝いをします。

◇[Pickup/STAFF紹介]舞台スタッフ 真多昇喜郎(またしょうきろう)さん
・舞台経験ZEROからのスタート
小学生の頃、所属していた金管バンドの演奏をライフピアいちじまでする機会がありましたが、舞台関係についての経験はまったくありませんでした。当時、ちょっとした演奏会にもたくさんのスタッフが関わりながら、それぞれに活躍している姿を見て、ホール関係の仕事に興味を持つようになりました。そんな中、昨年知り合いからZERO-IVの存在を聞き、研修に参加し、活動歴は約1年になります。はじめは照明に興味がありましたが、研修で音響や舞台など多種多様な裏方の業務を学んでいくうちに、演者の近くで物品を動かす舞台スタッフの仕事に魅力を感じています。

・舞台袖ならではの景色と表情
舞台スタッフは、幕の操作を行い、場面を転換する大事な役割を担います。舞台袖から見えるステージの臨場感や迫力を味わうことができるのは、この仕事の大きな魅力です。このほか、プロ・アマ問わず演者さんが舞台を前に緊張する表情を見ることができるなど、舞台袖ならではの姿を見ることができ、貴重な経験になっています。
ZERO-IVのスタッフとしては舞台を担当していますが、最近では個人的にスマートフォンで動画編集作業もやっています。こうした経験を生かしながら、今後は照明や映像編集などにも挑戦していきたいですね。

◇[Check It Out!]映像による多様な空間演出
近年、映像技術の進歩に伴い、イベントで映像を活用した演出が増えています。映像は様々な表現や技法によって魅力ある空間演出を作りだすことができます。アマチュアアーティスト育成支援事業として行われる4つのフェスタでは、企画や構成、編集など1から作り上げた映像を差し込むことで舞台を盛り上げる演出をしています。照明、音響、舞台、フロアの4部門だけでなく、映像演出を担当するスタッフはこれまで以上になくてはならない存在となっています。

問合せ:文化・スポーツ課(春日文化ホール内)
【電話】74-1050