文化 ボコブザ・ローラのぱらりらぽん

●第19話 エイプリルフールの起源はフランス?
4月1日はエイプリルフール。世界各国で嘘をつく日として知られていますが、その起源がフランスにあるという説をご存じでしょうか?
エイプリルフールの由来には諸説ありますが、フランスでもっともよく知られているのは16世紀の出来事にさかのぼる話です。当時のフランスでは、新年の始まりは地域によって異なりましたが、多くの地方では3月25日が新年とされていました。しかし、1564年にシャルル9世がグレゴリオ暦を採用し、新年を1月1日に統一。それでもなお、これまで通り3月末に新年を祝う人々がいたため、「時代遅れ」とからかわれ、4月1日に冗談の贈り物をされるようになったといわれています。こうして、エイプリルフールの習慣が生まれました。
フランスでも4月1日に嘘をつく習慣がありますが、もう一つ特徴的なのが「Poisson (ポワソン) dʼavri(ダブリル)(4月の魚)」という風習です。子どもたちは紙に魚の絵を描き、それをこっそり友達や先生の背中に貼り付ける遊びをします。嘘をついた後は「エイプリルフール!」ではなく、「ポワソンダブリル!」と笑いながら言います。

人権推進課国際交流員:ボコブザ・ローラ