健康 〔NEWS総合病院〕透析患者さんへの取組 慢性腎臓病や糖尿病

透析は腎臓の機能を補い、健康な日常生活を維持するために必要な治療です。適切に透析を行えば、仕事や趣味など充実した生活を続けられます。健康診断で腎臓の機能を示すeGFRが59以下の場合は、腎機能低下のおそれがあるため、医療機関での受診をお勧めします。

■当院の透析サポート体制
透析センターは平成4年1月に開設しました。現在、人工透析機は30基、血液透析以外にも血液ろ過を組み合わせたオンライン透析等を行っています。

■シャントとは?
血液透析を行う際、充分な血液量が確保できるように、動脈と静脈を体内で直接つなぎ合わせた血管のことをいいます。

■下肢末梢動脈チェック
透析患者さんは、腎臓病や合併している糖尿病の影響によって、動脈硬化で血液循環が悪くなり足の病気や足病変が起こりやすい状態です。足の異常に気づかずに放っておくと、潰瘍(かいよう)や壊疽(えそ)になります。歩ける足を維持するために、すべての患者さんに対し、下肢末梢動脈チェックを行い異常の早期発見に努めています。

■シャント管理
シャント作成手術を行っています。またすべての患者さんに対してシャントエコーを実施し、シャントの状態を評価しています。狭窄(きょうさく)を認めた場合、放射線科でPTA(経皮的血管拡張術)を行っています。穿刺(せんし)時はエコーを使用し、安全で安心な穿刺を行っています。

■フットケア
足や足の爪には体重を支える役割があり、足や足の爪に異常があると歩行などの下肢機能の低下をきたして転倒のリスクが高くなります。
足や足の爪によるトラブルを防ぐためにフットケアを定期的に行っています。

◆総合病院への支援に感謝
2月12日、山崎町の秋田裕三さんより「新病院建設を応援したい」と100万円の寄付が寄せられました。また、同日、西兵庫信用金庫より総合病院へ「地域医療に役立ててほしい」と車いす7台が贈られました。