健康 10月は食育月間です《おいしい・元気 たつの》(1)

■いつもの食生活を見直そう「食育月間」―たつのの食で未来につなぐ―
たつの市食育推進連絡会議会長(姫路獨協大学学長)
井上清美さん
10月は「食育月間」です。多様な食育の取り組みが市内各所で開催されます。今年は「たつのの食で未来につなぐ」をテーマに、いつもの食生活を意識しながら、もしもの時に備えて、食べ慣れたものを少し多めに備える「ローリングストック」について考える機会にしていただきたいと願っています。
2005年に食育基本法が制定されてから20年を迎えた本年、長引く酷暑は気候変動への意識を高めるとともに、農作物の不作による米や野菜の高騰を通じて、食と生産・流通のつながりを実感する機会となりました。こうした環境の変化に加え、若年層の朝食欠食や野菜不足、災害への備えの必要性も明らかとなっており、生活や社会のさまざまな面から、改めて食育を推進する重要性が高まっています。
食育推進連絡会議では、食に関係する各委員が情報共有を図りながら、第4次たつの市健康増進計画・食育推進計画を推進しています。「食育」という言葉は、広く知られるようになってきましたが、実際の食生活の目標は、改善されていないという現状があります。国民の健康づくり運動である健康日本21(第三次)の重点項目に「誰ひとり取り残さない健康づくり」が示されました。毎日食べる安全で十分な主食は、日本人の伝統的食文化の中心です。同時に、多種多様な主菜や副菜について、何を選択しどのように食べるのか、日々の食生活の実践が一人一人の健康と未来を支えているのです。「食育月間」では、みんなで楽しみながら、いつもの食生活を見つめ直しましょう。

■切り干し大根とわかめのツナ和え
《材料(約4人分)》
・切り干し大根25g
・もやし1袋(200g)
・乾燥わかめ2g
・ツナ水煮缶70g(小1缶)
・ホールコーン55g(1パック)
●淡口醤油小さじ2
●砂糖小さじ2
●酢大さじ1
●すりごま大さじ1
●ごま油大さじ1

エネルギー:88kcal
塩分:0.7g
調理時間:15分

《作り方》
(1)切り干し大根は手で2cm程度にちぎり、乾燥わかめは手で細かく砕いておく。
(2)もやしはさっと茹でて、汁気をしぼる。
(3)ポリ袋に切り干し大根と水(分量外)を入れ、振り洗いし、水気をしぼる。
(4)(3)のポリ袋に、乾燥わかめ、ツナ水煮缶(汁ごと)、ホールコーン、もやし、●の調味料を入れ、よく混ぜ合わせる。
(5)10分程度なじませる。

◆小学生の子どもと一緒に、クックパッドレシピを作ってみました!
食育推進連絡会議公募委員
野村梢恵さん
切り干し大根を手でちぎり、ポリ袋に入れて食材を混ぜ合わせるレシピはとても楽しかったようです。包丁を使うことや難しい工程がないので安心して一緒に料理を楽しめました。
出来上がるとさっぱりとおいしい和え物で、我が家の定番料理になりそうです。
和え物にすると食感が楽しい切り干し大根ですが、干すことで水分が抜けうま味と栄養が凝縮し、特にカルシウム・鉄分・ビタミンB群・食物繊維が豊富に含まれています。
乾物は常温で長期保存でき、包丁なしの調理、ゴミや洗い物を減らせるので、もしもの時に役立ちます。価格も安定しており、野菜や海藻など不足しがちな食材も多くローリングストックにおすすめです。

●簡単・健康レシピはこちら
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