くらし (Uターンで活躍する若者たち)私が佐用(ここ)を好きな理由 Vol.5

◆若い人が働きやすい土木業界に
「子どもの頃は父の仕事を継ぎたくないと思っていました」。そう語るのは、一昨年の9月に帰郷し、父が営む「(有)安東建設」で働く安東走(かける)さん。
中学から親元を離れ、岡山県で中高時代を過ごした安東さんは、父とは違う道を志し、文系を選択。進学した香川大学では法学を学びました。しかし、夏休みに帰省して父の会社でアルバイトをするうちに、「意外と土木の仕事も面白い」と感じるように。親の思いを汲み、「佐用に帰って親の跡を継ごう」といつしか思うようになりました。
それでも、「すぐに帰れば甘えが出る」と考え、大学卒業後は大阪の建設会社に就職。約5年間、働きながら土木の技術を磨きました。大阪での生活に未練がありつつも、父からの「早く帰って来てほしい」との期待に応え、一昨年9月に帰郷を決意しました。
安東建設では、土木工事を中心に、これまでとは異なる業務を学び、今年「一級土木施工管理技士」を取得。安東さんは「自分ができる仕事をさらに増やしたい」と意気込みます。「土木業界はきつく危険というイメージで若い人が入ってこない」と危機感を抱く一方、「現在は土日もしっかり休め、自分の時間も作れている。この業界をイメージアップして、若い人が働きやすい環境を作りたい」と、業界全体の未来を見据えていました。

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