くらし 令和6年度 佐用町の決算報告(1)

令和6年度の決算が9月の町議会定例会で認定されました。普通会計は、歳入(収入)が歳出(支出)を上回り、黒字決算となりました。6年度にどのくらいの収入があり、どのような目的で使われたのか、決算の概要と財政状況をお知らせします。

◆01 普通会計歳入
◇総額は前年度から0.8%減、繰入金は88.6%の大幅減
令和6年度の歳入総額は143億2,791万円で、前年度から0.8%減となりました。
地方交付税は、物価高騰への対応や人件費の増加などのために追加交付があったため、4年連続で60億円超となりました。
県支出金は、味わいの里三日月加工所の整備に補助金を活用したことで、3億円超の増加。
繰入金は、令和5年度に上下水道事業への繰出金の財源として、特例的に多額の繰り入れを行っていたため、88.6%の大幅減となりました。

用語の解説
・普通会計…他市町との比較を目的に、全国統一の基準による会計区分。本町では、一般会計と2つの特別会計(メガソーラー事業収入、西はりま天文台公園)が対象
・地方税…町民が町に納めた税金。町民税、固定資産税、軽自動車税など
・地方交付税…どの市町村でも一定の行政サービスを行えるように、国から交付されたお金
・地方譲与税等…地方消費税やゴルフ場利用税などを財源として配分された各種交付金
・国庫支出金…事務・事業に対して国から交付されたお金
・県支出金…事務・事業に対して県から交付されたお金
・地方債…事業実施の際に借りたお金
・繰入金…積立金の取崩し金や他の会計から繰り入れたお金
・その他…使用料、手数料、財産収入、諸収入など

※各区分で四捨五入しているため、各区分を足しても、歳入合計額と一致しません。

◆02 普通会計歳出
◇総額は前年度から0.9%減、投資的経費が62.1%増
令和6年度の歳出総額は142億746万円で、前年度から0.9%減となりました。
公債費では、将来の負担軽減のため、5億9,090万円を繰上償還したため、合計で16億7,048万円を償還しました。
投資的経費は、味わいの里三日月加工所の整備や南光文化センターの改修、上月文化会館の除却など大型事業を実施したため、前年度から62.1%増加しました。
令和6年度から上下水道事業が公営企業会計へ移行し、繰り出しの性質が「繰出金」から「補助費」に変更となりました。そのため、繰出金が大幅に減少した一方、補助費は大幅に増加しています。

用語の解説
・人件費…職員の給与や特別職などの報酬
・扶助費…社会保障制度の一環としての児童手当や、乳幼児医療費、障がい福祉サービス費などの経費
・公債費…地方債の元金と利子の償還金
・投資的経費…さまざまな建設事業へ支出された経費や災害復旧費
・物件費…旅費、消耗品費、電話代、光熱水費などの経費
・維持補修費…建物や道路・橋などの修繕に要した経費
・補助費等…各種団体への補助金や一部事務組合へ負担金などとして支出された経費
・繰出金…国民健康保険や介護保険、簡易水道事業など普通会計以外の会計の補てんに支出された経費
・その他…積立金、投資及び出資金など

※各区分で四捨五入しているため、各区分を足しても、歳出合計額と一致しません。

◆03 特別会計 公営企業会計
◇安定的な運営を継続、特別会計は全て黒字
特別会計とは、一般会計と区分し、特定の収入と支出で経理を行う会計です。令和6年度は全ての会計で安定的な運営がされており、黒字決算となりました。また、簡易水道・下水道事業が、それぞれ特別会計から公営企業会計に移行されました。

(単位:万円)


※簡易水道会計・下水道会計の不足額は、これまで蓄えてきた内部留保資金などで補てんしました。