健康 薬草逍遥(やくそうしょうよう)

毎回「薬草」に関わる内容を連載でお届けするコラムです。

■カタクリ
今、山では、樹下でカタクリが、かれんな美しい花を咲かせています。カタクリの生薬名は車前葉山慈姑(しゃぜんようさんじこ)といわれ、一七〇九年に書かれた大和本草に薬用植物として記載されています。
鱗茎(りんけい)からでんぷんを採り、湿疹の散布剤としたり、熱湯に溶いて食用とすると、滋養、強壮、整腸剤となります。また、胃腸疾患がある人やお年寄り、子どもが下痢をした時の食べ物として使われていました。熱湯にくぐらせ、おひたし、マヨネーズあえ、からしあえ、酢みそあえなどにして食べてみてください。また、鱗茎は甘煮にしたり、みそ煮にして食べるのもよいでしょう。
つぼみが付いたら、春先のごく若いつぼみから、花の開く寸前のつぼみまでを、花茎ごと引き抜いて、おひたしにして楽しむのもよいでしょう。

※当市で「薬草活用講演会」をしていただいた村上光太郎先生の連載より一部抜粋

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