- 発行日 :
- 自治体名 : 奈良県宇陀市
- 広報紙名 : 広報うだ (2025年7月号)
毎回「薬草」に関わる内容を連載でお届けするコラムです。
■ベニバナ
ベニバナには有刺株と無刺株がありますが、薬として利用する場合は有刺株を選びます。花は、6~7月に枝先に付けます。花(管状花)がオレンジ色から淡紅色に変化したものを順次摘み取り、風通しの良いところで天日乾燥します。これが生薬の紅花(こうか)です。また、水に浸して黄色の色素(サフロールイエロー=水に溶ける)を除き、赤色の色素(カーサミン=水に溶けにくい)を多くして、圧搾して板状に乾燥したものを紅餅(べにもち)と言い、染色に使います。
紅花は1日量として3~5gを煎(せん)じて3回に分けて服用すると、血行障害、子宮収縮、通経作用を目的に、古くから婦人の血の道の薬として汎用され、生理不順、冷え、血色不良、産後の腹痛、更年期の症状などに利用されます。
※当市で「薬草活用講演会」をしていただいた村上光太郎先生の連載より一部抜粋
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