くらし 新年のご挨拶

■斑鳩町長
中西 和夫

明けましておめでとうございます。
みなさまにおかれましては希望に満ちた新春を健やかにお迎えのことと心からお慶び申しあげます。

昨年は、1月に令和6年能登半島地震が発生し、大きな被害をもたらしました。被災された方々に、心からお見舞いを申しあげます。また、8月には宮崎県日向灘での地震発生から気象庁が南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)を発表しました。注意措置は解除されたものの、今後30年以内の発生確率が70~80%とされている南海トラフ地震への一層の警戒が必要な状況となっています。本町といたしましても、有事にしっかりと対応することができるよう、引き続き、関係機関と連携し、防災・減災対策に粘り強く取り組んでまいります。

さて、本町では、令和3年から町が事業者を誘致し、整備を進めていた認定こども園が昨年4月に開園し、斑鳩町の子育て環境をさらに充実させることができました。子育て家庭が安心して生活し、子どもたちが健やかに成長できるまちであり続けるために、今後も子育て支援の取り組みをすすめてまいります。
そして、本年は、昭和60年に行われた藤ノ木古墳の第一次調査から40年の節目の年にあたります。藤ノ木古墳は6世紀後半に造営されたと推定され、未盗掘の朱塗りの家形石棺、土器類、精巧で豪華な金銅製馬具などが出土した、歴史的にも非常に価値のある大型円墳です。40周年を契機にさらに多くの方に訪れていただき、藤ノ木古墳や世界遺産法隆寺など、本町にある歴史文化資源を生かした、にぎわいのあるまちづくりをすすめるため、町内外にその価値や魅力を広く発信してまいります。町内にお住まいのみなさまも、春と秋に実施している石室公開時や斑鳩文化財センターでの関連品の展示などを見に、ぜひいらしてください。

令和9年には斑鳩町制80周年も控えております。愛すべき郷土斑鳩を次代に誇りをもって引き継ぐことができるよう、本年も職員と知恵を出し合いながら一丸となり施策を実行し、斑鳩町のさらなる飛躍の年になるよう町政の推進に努めてまいりますので、何とぞ、ご支援とご協力を賜りますようお願い申しあげます。
本年がみなさまにとって良き年となりますよう心からお祈り申しあげ、年頭のご挨拶といたします。

■斑鳩町議会議長
中川 靖広

明けましておめでとうございます。
みなさまにおかれましては、清々しい新春をお迎えのことと心からお慶び申しあげます。

日ごろより、町議会および町行政に対しましてご理解とご協力を賜り、厚くお礼申しあげます。
昨年を振り返りますと、元日の能登半島地震、台風第10号による暴風雨など多くの自然災害が発生し、日本各地に被害をもたらした年でありました。これらの災害により、被災された方々には心よりお見舞い申しあげますと共に、1日も早い復興をお祈り申しあげます。
自然災害をなくすことはできませんが、行政や地域社会、住民の力によって被害を最小限にくい止めることは可能です。住民のみなさまの生命・身体・財産を守るため、町議会として、行政とともに安全で安心なまちづくりを進めてまいります。

さて、本年4月には、スポーツ実施時の熱中症を防止するとともに、避難所施設としての環境を向上するため、中央体育館のアリーナおよび武道場等で空調設備が利用できるようになります。
夏の暑い日や冬の寒い日でも、快適にスポーツを楽しまれ、より多くの方が利用されることを期待いたします。
また、本年は、団塊世代の方々が75歳以上の後期高齢者となる、いわゆる「2025年問題」の年です。人生100年時代を迎えようとしているなかで、医療や介護、子育て支援などさまざまな課題に対応していく必要があります。
議会といたしましても、こうした諸課題に対し、みなさまのご意見を賜り、執行機関と議論を重ねながら、新しい視点をもって、さらに信頼と関心を高める議会活動をめざし、取り組んでまいります。

今年は「巳年」です。蛇は再生と変革の象徴とされており、実を結ぶ年といわれております。
高齢者が自分らしい暮らしをいつまでも続けることができ、子どもたちの笑顔があふれ、本町にお住まいのみなさまにとって実を結ぶ年となることを願っております。
新しい年がみなさまにとって明るく豊かな一年となりますことを心よりお祈り申しあげ、年頭のご挨拶といたします。