くらし [人権コラム]人権が尊重される人づくりと地域づくり

2024年度も3月末で終わろうとしています。部落差別をはじめ、あらゆる差別を許さない地域社会をみんなの力で築くことをめざして、すべての人権が尊重されるように活動してきた三宅町人権教育(同和教育)推進協議会は、今年度が発足から50周年でした。半世紀におよぶ活動・啓発によって、差別解消に向けた一定の成果をあげつつも、未だ差別は現存しています。昔のような差別は少なくなってきたと言われますが、インターネット等を使った部落差別、外国人差別、障がい者差別等があふれ、解決に至っていません。今後も「差別解消」「人権尊重」に向けた取組の継続が求められています。三宅町人権教育推進協議会では、町内全ての自治会の協力を得て「地区別懇談会」を10月11月12月の期間に開催し、180人の方に参加していただきました。今年度は三宅町人権教育推進協議会50周年ということで、原点の「すべての人の人権が守られ、部落差別をしない・させない・ゆるさないこと」、「あらゆる差別のない社会を一人一人の努力で築くこと」などを共に考える機会としました。
地区懇の場で、「部落差別の現状についての意識調査(アンケート)を町民に実施し年齢別に分析してもらいたい」という声が三宅町人推協に対してあがり、検討しているところです。(1)部落差別について知っているか。(2)部落差別についてどう考えているか。(3)差別にあった(聞いた)ことがあるか。(その内容)(4)差別をなくすためにできることは何か。などです。5月の三宅町人権教育推進協議会総会等でもご意見を寄せていただきたいと考えています。「差別の現状」について一人一人が「自分ごと」として捉えることで、「人権が尊重される人づくりと地域づくり」につながっていくように願っています。「差別をする側」「差別をされる側」ということではなく、すべての人が「差別をなくす側」になれば、「人権と共生の21世紀」に向かっていけると思います。

問合せ:教育総務課
【電話】0745-44-2210