健康 [国保中央病院より]手・足のしびれ いやですよねぇ

手や足のしびれは一般的な症状の一つでありますが、なかなか原因が特定できず、また長引くことが多いため、非常に嫌な症状の一つです。
原因には脳や頸椎などの脊椎、体幹などから症状があるものもあります。今回ご紹介するのは、末梢神経についての疾患で肘関節の内側の肘部管症候群(ちゅうぶかんしょうこうぐん)、手関節の掌側の手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)、そして足の足根管症候群(そくこんかんしょうこうぐん)です。これらは靭帯や腱を支える組織や膜などによって神経が圧迫されて、症状が発現します。
これらの症状については、手首から指先の掌側の示指・中指・環指がしびれる手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)、掌の環指と小指がしびれる肘部管症候群(ちゅうぶかんしょうこうぐん)(尺骨神経麻痺)、足では足の裏の中間から足指先までしびれる足根管症候群(そくこんかんしょうこうぐん)などがあります。
その診断には神経伝導速度計測器などの特殊な機器が必要で、今までは、当院では他院へわざわざ紹介して検査を依頼して、皆さんにご不便をかけるとともに、診断に時間がかかり、ご負担をかけることとなっておりました。
今回その伝導速度計測の器械を購入し、当院で検査と診断を完結させることができるようになりました。痛い検査などではなく、簡便な検査であり、20-30分で終了します。
上記のような症状があり、お困りの患者さんはどうぞ整形外科外来を受診していただければと思います。

院長・整形外科 佐本憲宏