くらし 令和7年度 施政方針(1)

3月6日から13日まで令和7年十津川村議会第1回定例会が開かれ、小山手村長が令和7年度の施政方針を表明しました。その内容(要約)をお知らせします。

次の6つの方針をもとに、国内外でのインフレ状況、金利の変動、国内のみならず世界規模で変化する情勢に乗り遅れることのないよう、スピード感をもって事業を進めて参ります。

■教育・生涯学習の推進
村の宝を一人ひとりが継承し、人間力・個性・村愛精神を養う教育・生涯学習をすすめ、やりがい生きがいのあふれるむらづくりを進めます。
村を愛し、安心して子どもを産み育てることが出来るように、子育て環境を整えることで、住み続けたくなる村を目指します。

◇学校教育の環境整備
教育DXを推進し、個別最適な学びと協同的な学びを充実するための一人一台端末の更新をします。
教員の働き方改革として、教員が児童生徒への指導や教材研究に注力できるよう専門的な知識や技術以外の事務的業務を担う教員業務支援員の配置、複式学級の解消や特別な支援を要する児童へ対応するための人員配置を継続します。
また、学校施設の充実として、安心・安全を向上させる防犯関連機器や衛生環境の修繕を行います。

◇子育て支援
修学旅行費補助や学校給食の無償化、放課後の子どもたちの安心安全な居場所の確保と保護者の就労の円滑化を図る「にこにこキッズルーム」の運営を継続します。
高校生世代の支援として、「村っこ高校生世代応援補助」を継続します。

◇十津川高等学校との連携
「十津川高校魅力化事業」を更に推進します。教育の観点からだけではなく、「十津川高校の存続が村の活性化に繋がる」と村の振興の象徴と位置づけ、高校と村が連携した取り組みを進めます。

◇村史の編さん・文化財保護
十津川村史の「通史編」の刊行、大峯奥駈道保存活用計画の策定、指定文化財の保存整備に向けた継続した支援を行います。

◇新十津川町でのスキー研修
研修を通じて豊かな人間性、社会性をはぐくむ機会として、新たに小学校6年生を対象とした新十津川町スキー研修の実施を予定しています。

■助けあい支えあう地域福祉の向上
高齢化と人口減少が深刻な状況の中、村民が住み慣れた地域で、いつまでも自分らしく暮らし続けられるよう地域福祉の充実を目指します。

◇高齢者および障害福祉
介護従事者の育成による人材確保を図るため、介護職員初任者研修を開催するとともに、有償ボランティア活動への支援補助を継続し、高齢者や障害者の在宅での生活を支援します。また、物価高騰により高齢者や障害者の日常生活の経済的負担も増えていることから、各種支援事業の見直しを行います。

◇猛暑による熱中症対策
生活保護世帯に対する村独自のエアコン購入費補助を新設し、健康で安全な生活を支援します。

◇子育て支援
引き続き保育料や給食費の無償化を継続するとともに、季節に応じた自然体験を通じて自然に触れ・親しむ機会を提供する森林環境教育プログラムを保育所で実施します。

■村外から人を迎え入れるしくみの構築
村外に対する発信力を高め、人を迎え入れる仕組みの構築を目指します。

◇村内外の移住者受け入れの基盤整備
喫緊の課題である居住可能な住宅環境の整備のため、「民間賃貸住宅整備促進支援事業」「空き家バンク活用支援事業」、宅地の再生を促す「空き家等解体補助事業」などの施策は、期間を設け、重点的・加速度的に支援を行います。

◇「がんばる事業者応援事業」を継続
村内で事業を営む中小・小規模事業者などの事業活動の維持や新たな雇用の創出を図ります。