- 発行日 :
- 自治体名 : 和歌山県和歌山市
- 広報紙名 : 市報わかやま 令和7年3月号
国では、例年自殺者数が増加する傾向にある3月を「自殺対策強化月間」と定めています。自殺は、その多くが追い込まれた末の死であり、さまざまな問題が複雑に関係しています。和歌山市では、「誰も自殺に追い込まれることのない、いのち支える和歌山市の実現」に向け、こころの健康に関する相談対応や、自殺対策についての普及啓発活動等にも取り組んでいます。自殺対策は一人でも多くの方の力が必要です。
※本市の取り組みや各種相談窓口については、市ホームページ(ID:1005459)をご覧ください。
■令和6年度「いのち支えるポスターコンクール」入選作品展示
本市では自殺対策の取り組みの一環として、毎年「いのちの尊さ」や「人とのつながりの大切さ」が伝わる作品を募集しています。今年度は5歳から81歳まで幅広い年齢層の方から、92点ものご応募をいただき、10名の方が入選されました。
期間:3月6日(木曜日)~14日(金曜日)
場所:市役所1階市民ギャラリー
◇市長賞
◇優秀賞(一般)
◇優秀賞(高校生)
◇優秀賞(中学生)
◇優秀賞(小学生以下)
※詳細は本紙P.9をご覧ください。
■一人一人が「命の番人」誰でも今日から「ゲートキーパー」
ゲートキーパーとは、自殺のリスクにつながるような悩みに気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守る人のことです。専門的な資格の有無にかかわらず、誰もがなることができます。
◇ゲートキーパー5つの役割
(1)気づき周りで「SOS」を発している人はいませんか?
うつ、死別体験、借金、過重労働、昇進、引っ越し、結婚、出産など生活の変化は悩みの大きな要因となります。一見、他人には幸せに見えることでも、本人にとっては大きな悩みになる場合があります。眠れない、食欲がない、口数が減ったなど、『いつもと違う』ことに気づいてあげてください。
(2)声かけ様子が“いつもと違う”人がいるとき、まずは「声かけ」が重要です。
悩みを抱えている人は、誰にも悩みを打ち明けられずにいる場合が多く見られます。まずは話すきっかけをこちらから作ってあげてください。偶然に声をかけられることでふと我に返り、自殺を思いとどまることも少なくありません。どんな声をかけていいかわからないときは、「眠れてる?」「どうしたの?なんだか辛そうだけど…」「力になれることはない?」など、『心配している』ことを伝えましょう。
(3)傾聴「死にたい」と打ち明けられたら、時間をかけて話を聞いてください。
まずは話せる環境を作り悩みに耳を傾けましょう。そして、「何とか助けてほしい」という気持ちを理解し、相手のペースに合わせてせかさず、時には沈黙も共有しましょう。話を聞いてもらうだけでも気持ちは楽になります。話を聞いた後は「話してくれてありがとう」とねぎらいの気持ちを言葉にしましょう。
(4)つなぎ早めに専門家に相談するよう促しましょう。
一度話を聞いて相手の気持ちが楽になったからといって、問題解決とはいかない場合が多くあります。その場合、あなたがサポートしつつ、専門家や専門機関を紹介したり、相談するように勧めましょう。紹介する際は、相手のことを第一にできるだけ丁寧に行うようにしましょう。
(5)見守り温かく寄り添い、じっくりと見守ってください。
つないだあとも、必要があれば相談にのることを伝えましょう。
問合せ先:保健対策課
【電話】488-5117