健康 今日からはじめるフレイル予防
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- 発行日 :
- 自治体名 : 和歌山県御坊市
- 広報紙名 : 広報ごぼう 令和7年10月号 No.536
■元気でいきいきと過ごすために
フレイルとは、虚弱を意味する英語「frailty」を語源とし、健康と介護が必要な状態の「中間の時期」です。加齢にともない、身体や心、社会的なつながりが弱くなった状態を指します。
生活習慣を見直し、改善すれば再び健康な状態に戻ることができるのもフレイルの特徴です。
元気に過ごすためには、小さな衰えのサインに気づくことが大切です。
▽チェック ひとつでもあてはまると注意
・ペットボトルの蓋があけにくい
・横断歩道が渡り切れないことがある
・疲れやすい
・最近、体重が減ってきた
・体を動かすことが減った
改訂J-CHS基準を改変

■65歳をすぎたら「やせ」に注意
65歳以上になったら、太りすぎよりも「やせすぎ」に注意が必要です。メタボリックシンドロームを気にして食事量を減らし続けていると、低栄養になり、フレイルが進行するおそれがあります。低栄養は筋力が衰えるだけでなく、運動をしても効果が得られにくくなります。定期的に体重を測定して、自身の体重の変化に気づくことが大切です。

■フレイル予防の3本柱
・栄養…よく食べ
・身体活動…よく動き
・社会参加…よく笑う
御坊市では、要介護認定申請のきっかけとして、「高齢による機能低下」や「転倒・骨折」といった理由が毎年上位に挙がっています。これらの背景には、フレイルが要因となっている可能性があります。
フレイル予防のためには「(1)栄養(よく噛みよく食べる)」「(2)身体活動(よく動く)」「(3)社会参加(よく笑う、閉じこもらない)」の3つの柱を三位一体にバランスよく取り組むことがポイントです。
■社会とのつながりが大切
定期的な運動だけでなく、文化活動やボランティア活動への参加もフレイル予防に効果的だと報告されています。つながりを失うことがフレイルの入口の一つとなるため、「人とのつながり」がフレイル予防にはとても大切です。
ちょっとした積み重ねが、あなたに健康長寿をもたらす大きな力になります。まずはできることから一つずつ始めてみましょう。
■ごぼう先生と一緒に御坊を笑顔と元気があふれるまちに!「フレイル予防講演会」
講師:簗瀬 寛(やなせひろし)氏/ごぼう先生
講師紹介:介護の「ご」、予防の「ぼう」でごぼう先生。「大人のための体操のお兄さん」として、介護予防を楽しく、わかりやすく伝える活動に取り組んでいます。
日時:令和7年11月27日(木)13:30~15:00(開場 13:00)
場所:御坊市民文化会館(大ホール)
※駐車場の収容台数に限りがありますので、公共交通機関をご利用いただくか、乗り合わせてご来場いただきますようお願いします。
申込・問合せ:御坊市役所 健康長寿課
【電話】0738-23-5851
または右の二次元コード(本紙掲載)
■まずは地域包括支援センターに相談を!
▽ご近所でコツコツ!いきいき百歳体操 おすすめ
市内20か所の会場で行われている体操です!DVDを見ながら手足におもりを付けて、だれでも気軽に行うことができます。
週1回から始めるフレイル予防習慣。
▽将来の備えを考えるきっかけに エンディングノート
今まで歩んできた人生を振り返り、将来について考えるためのノートです。もしものときに備えて、あなたの想いを残すことができます。
対象:御坊市民 ※おひとりにつき1冊
配布場所:御坊市役所 健康長寿課(2階6番窓口)
▽自分のちからを育てる90日 おひさんくらし塾
自分の生活を振り返り、運動、栄養、口腔について学ぶことで、あなたの目指す生活を実現しませんか。
対象:65歳以上の方
・趣味や外出をもう一度楽しみたい方
・歩くことや生活動作に支障が出てきた方
・介護保険で要支援と認定された方
内容:
・ケアマネジャーやリハビリ専門職から、今の自分に合った自己管理方法を学ぶ
・短期集中的に機能訓練を実施する
期間・回数:
90日間で全24回!週2回のプログラム
問合せ:地域包括支援センター
【電話】0738-23-5851
