- 発行日 :
- 自治体名 : 和歌山県紀美野町
- 広報紙名 : 広報きみの 2024年5月号
■大型屈折望遠鏡
—研究員 硲間拓郎—
月の館には多くの望遠鏡が展示されていますが、最近そこに大きな望遠鏡が追加されました。この望遠鏡の鏡筒(白い筒の部分)は屈折式では台内最大の口径15cmで、平成7年の天文台オープン時から口径105cm大型望遠鏡に同架されていました。この望遠鏡の架台(赤道儀)部分も鏡筒と同様、天文台オープンの頃に導入されたもので、太陽観測用に使用されていました。
その後、駆動系の故障のため長期間にわたり保管されていましたが、最近の調査で修理可能な業者が見つかり、現役復帰が実現しました。
今後、この望遠鏡は空の庭での活躍が期待されます。焦点距離が長く口径が大きいため、極めてシャープで迫力ある惑星像を観ることができます。土星・木星の観望好機には星空ツアー参加者に新たな感動を与えてくれるはずです。