子育て 東伯中・赤碕中の生徒が台湾を訪問
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- 発行日 :
- 自治体名 : 鳥取県琴浦町
- 広報紙名 : 広報ことうら 2025年10月号
■現地の生徒と一緒に学校生活やホームステイを体験しました
昨年8月、東伯中学校、赤碕中学校、台湾台中市立日南国民中学校の3校で友好交流校協定を締結しました。
この協定により3校では、相互に学校を訪問し、生徒間・教師間の交流を通して、お互いの言語・伝統・文化・歴史・教育に関する理解を深めることとしています。
今回は、第2期訪問団として7月30日から8月3日までの4泊5日の日程で、本町の中学生13名が日南中学校を訪問し、台湾での生活を体験しました。
到着の翌日は、朝早くから日南中学校に向かいました。学校では多くの生徒が待つ体育館で歓迎式が開かれ、日南中学校が力を入れている自転車競技のパフォーマンスを見学しました。
生徒たちは、事前学習会で習ってきた中国語で自己紹介をした後、鳥取県と琴浦町について英語を使ってクイズ形式で紹介しました。
その後は、日南中学校のパートナーの生徒に学校内を案内してもらったり、い草編み体験や特産のタロイモを使ったお菓子の調理実習、授業を一緒に受けるなど、学校生活を体験しました。
放課後、学校に迎えに来てくれたホストファミリーの家に向かい、この日からはホームステイで台湾の家庭での日常生活を体験。休日には観光名所に連れて行ってもらうなどホストファミリーと交流を深めることができました。
最終日には、日南中学校の校長先生から交流証書を受け取り、お互いの生徒が今回の交流の感想を発表しました。
言葉の壁やホームステイなど初めての体験にとまどう場面もありましたが、台湾と日本それぞれの文化に触れ、お互いの国のよさを学ぶことができました。短い間でしたが、心に残るたくさんの思い出を持ち帰ることができました。
■言葉や文化の壁を越えて…
帰国後に提出された生徒のレポートから、感想の一部を紹介します。
◇この5日は私にとって、とてもかけがえのない体験となりました。日本では普段当たり前すぎて見えないことも、台湾に行ったことで比較することができ、台湾についての発見だけでなく日本の特別なところを発見できました。
最も感動したことは、ホストファミリーやパートナーの優しさです。初めて会った自分に対して、まるで自分の家族のように接してくださいました。人に対しての配慮や思いやりは、国を越えても、言葉が違っても、しっかり感じることができるのだと気づきました。
これからも私はたくさんの方と出会っていきます。ホストファミリーのようにどんな人にも思いやりを持って接し、たくさんのつながりを作っていきたいと思いました。
◇一緒に行く人も知らない人たちばかりで心配でしたが、たくさん友だちができたし、言葉が通じない台湾の友だちとも翻訳機を使って理解し合うことができました。
不安なことが多かった台湾の旅だったけど、海外で生活できたことは一生の財産になったと思います。パートナーとは帰国後もメールを通じて交流を続けていきたいです。
◇私は、5日間台湾という自分が住んでいる日本とは食文化も言葉も違う国に初めて行きました。最初はコミュニケーションをうまく取れるか不安でしたが、自分が知っている英単語を使ってうまく相手に伝えることができ、ジェスチャーや翻訳アプリを使ってコミュニケーションをとることができました。
自分でも、英語をちゃんと習っていてよかったと思えました。
■参加生徒の保護者さんの声
帰国後の保護者アンケートでは、多くの人がこの事業に参加したお子さんになんらかの気づきや変化があったと答えられました。

◇日本にいると(親といると)苦手な事、困難である事は、避けられてきたが、1人で何かをしないといけなくなった時、自分が頑張らないとどうしようもなくなる事、助けてもらうためには、発信をしないといけないことを身をもって学んだと思います。
◇生活文化の違い(トイレットペーパーの問題)や食文化(味が濃い)から自分には合わなかったようで、だからこそ母国の生活の快適さを再確認出来たようです。
◇帰ってからも積極的にパートナーと連絡をとってコミュニケーションを取ろうとしている姿に成長を感じました。
◇自分の思いを何とか伝えようとすること、相手の言おうとしていることをくみとること。配慮やおもてなしの心の大切さ。
◇言葉が通じない国でもケータイアプリを使って交流が出来た。コミュ力はあるなと感じた。
