- 発行日 :
- 自治体名 : 鳥取県南部町
- 広報紙名 : 広報なんぶ 2025年4月号
南部町では、平成28年から自分の健康管理に役立てていただけるよう町民運動「コツチャレなんぶ」を行ってきました。令和6年度の参加者は251名、町内の22企業からも参加がありました。
チャレンジ達成者の中から特に優れた成績を収められた方へ、2月16日(日)に総合福祉センターしあわせで表彰式を行いました。
受賞者からは、「コツチャレなんぶが始まった時から毎年参加し、健康アプリを活用しながら、取り組んでいる」「朝、目覚めたら、スマートウォッチを付ける習慣ができ、意識して取り組んだ」という声が聞かれました。
○コツチャレなんぶは終了します
町民運動として9年間取り組み、この間延べ2,053名の方の参加をいただきました。毎年、多くの方が目標を達成され、今回の参加者の方も96%が設定された目標を達成されています。今回で「コツチャレなんぶ」は終了しますが、引き続きコツコツと運動を続けましょう。
令和5年度に空き家実態調査を行ったところ、南部町内には推定で284件の空き家があることが分かりました。平成27年度の前回調査に比べ、約100件増加しており、今後も増加傾向にあると予想されます。空き家の利活用について考える機会を持とうと、2月1日(土)にキナルなんぶで「空き家利活用シンポジウムin南部町」が開催され、約40名が参加しました。
福岡県で空き家課題解決や予防啓発活動に取り組むイエノコト株式会社の淀川洋子さんを講師に招き、基調講演とパネルディスカッションを行いました。淀川さんは参加者に、「1人ひとりが小さく豊かに暮らすことを考えた上で、南部町で生きていくことを考えてほしい」と投げかけました。
なんぶ里山デザイン機構が活用する空き家に入居している30代男性は、「きっと自分たちのように子育て世帯で借りたいという人がいる」と前向きな活用に期待を寄せました。
南部町と共立女子大学(東京都)は、令和3年度から空き家の利活用について考える取り組みを進めており、これまでに「えん処明神谷」として活用している高姫地区の空き家の改修案の検討や活用方法の提案を行ってきました。今年も2月14日(金)から3日間、建築・デザイン学部の髙橋大輔教授とゼミの学生ら12名が南部町を訪れました。
15日(土)には、町内の子どもたち11名が参加して「南部町を描こう~紙すきワークショップ~」を開催しました。シュレッダーごみを使って作った手すき紙に、南部町の風景を描きました。参加した野口千晴さん(4歳)は、「ペットボトルを振るのが楽しかった」と話し、子どもたちはワークショップを楽しんでいました。
髙橋教授は南部町でのフィールドワークについて、「将来建築やまちづくりに携わる学生に、いろいろな人とコミュニケーションをとる能力を養ってほしい。風光明媚な景観が残る南部町で、この景観を残しつつ空き家活用やまちづくりについて学んでもらいたい」と話しました。