- 発行日 :
- 自治体名 : 鳥取県南部町
- 広報紙名 : 広報なんぶ 2025年9月号
■ダイヤモンド大山
大山山頂から昇る朝日を「ダイヤモンド大山」と呼ぶことは、今や大山山麓にお住まいの皆さんにとって常識となりつつあります。この美しい光景は、米子城からの眺めによっても知られていますが、私は母塚山からのダイヤモンド大山にこそ特別な意味があると考えています。
母塚山は、古くからイザナミのお墓があった土地として伝えられています。春分と秋分の日の前後、このパワースポットからダイヤモンド大山を撮影しようとするカメラマンで賑わいます。昼と夜の長さが等しくなるこの時期、自然の神秘が感じられるひとときです。
さて、皆さんはレイラインをご存じでしょうか。これは、パワースポットが直線上に並んでいる状態を指します。日本のレイラインの一つに「御来光の道」があり、北緯35度22分に位置するこのライン上には、東に千葉県の玉前神社や富士山、西に大山、母塚山、出雲大社などが並びます。春分と秋分の日には、このライン上のスポットが太陽の通り道と重なり、日本を代表するパワースポットとなります。母塚山からのダイヤモンド大山が「御来光の道」上にあることは、特別な意義を持っていると多くの方々が考えています。
皆さんに、ぜひ一度母塚山からのダイヤモンド大山をご覧いただきたいと思いますが、何せ天気次第運次第です。さらに、山頂は狭く、特にこの時期は御来光の撮影で大変混雑します。また、山頂への林道は狭くカーブが連続し夜間の運転は危険です。そこで行くことが困難な皆さんには、今月特集しました世界的な写真家の廣池昌弘さんによるダイヤモンド大山をご覧ください。
どうか皆さんに、御来光のパワーが届きますように。
南部町長 陶山清孝