子育て 令和7年度 全国学力・学習状況調査結果について(2)

【学力調査結果 中学3年生】
◆各教科平均正答率

◆理科平均IRTスコア

IRTスコア…正答数ではなく、どのくらいの難易度の問題を解くことができるのかを推定する能力値

◆誤答の多かった問題〔中学校 国語〕
村田さんは〔スピーチ〕の内容をより分かりやすく伝えるために〔スライド(5)〕を工夫したいと考え、あなたに助言を求めています。あなたらなら、どのように助言をしますか。後の〔工夫の仕方〕のAからCまでの中から1つ選び、条件1と条件2にしたがって、村田さんへの助言を書きなさい。
※〔スライド(5)〕につきましては、本紙をご覧ください。

〔スピーチ〕
今行っている活動を工夫することで、私たちのマリーゴールドと、花を育てる楽しみが地域にも広がります。学校と地域が、マリーゴールドでつながったら、素敵だと思いませんか。

工夫の仕方:
A 〔スライド(5)〕に、言葉を加える。
B 〔スライド(5)〕のイラストを修正したり、イラストを付け加えたりする。
C AとBを組み合わせる。
条件1 選んだ〔工夫の仕方〕について、どのように工夫するかを、具体的に書くこと
条件2 条件1で工夫したことにより、どのようにわかりやすくなるかについて〔スピーチ〕の内容を具体的に取り上げて書くこと。

正解:(例)〔工夫の仕方〕A スライドの下の余白に、「花を育てる楽しみを地域へ」と書き加える。そうすることで、花を育てる楽しみが地域に広がることが強調されて伝わりやすくなる。

問題:令和7年度 全国学力・学習状況調査中学校 国語大問二(四)
※紙面の都合上、一部問題文を省略しています。

正答率:
南部町…24.3%
県…21.3%
全国…23.2%

◆各教科の特長
○国語
・登場人物の設定や表現の効果について考えながら読むことができている

○数学
・確率の問題等、データを根拠として解決することができている

○理科
・探究から生じた新たな疑問や生活との関連に着目した振り返りができている

◆各教科で伸ばしたい力
○国語
・資料や機器を用いて、表現を工夫しながら自分の考えを伝える力

○数学
・素数、相対度数等の基本的な事項や式を読み取り、数学的に説明する力

○理科
・実験の結果を分析して、原子や分子のモデルを用いて化学変化を説明する力

◆結果からわかること、今後に向けて
中学校の調査では、「根拠を明確にして説明すること」、「問題解決の方法を数学的に説明すること」、「モデルを用いて科学的事象を説明すること」について正答率が低く、集めた資料を整理・分析して表現する力を高める必要性があることが示唆されました。
今後、学習において、互いの考えを交流する場面を重視し、説明する力を高めて行きたいと考えます。更に、複数の資料を検討し根拠をもって説明する、批判的思考力を高め、多面的、論理的な視点で表現するなど、説明の質を高めていきたいと考えます。

今回の質問調査では、小学校、中学校とも「人の役に立つ人間になりたいと思いますか」の肯定的回答が100%でした。また、中学校では、「地域や社会をよくするために何かしてみたいと思いますか」では、肯定的回答が83.1%と全国や県より8ポイント程度高く、「まち未来科」の学びによって、ふるさとに愛着をもち、社会に参画する力が身についていることがわかりました。また、「地域の大人に、授業や放課後などで勉強やスポーツ、体験活動に関わってもらったり、一緒に遊んでもらったりすることがありますか」では、小中学校とも全国や県よりも肯定的回答の割合が高く、地域全体で子どもたちの成長を支えていることがわかります。今後、児童生徒が地域と結び付きながら、主体的に課題を解決していく学習をより推進していきます。

問合せ:教育委員会事務局
【電話】64-3787