くらし 防災コラム〜備えあれば憂いなしVol.12

■『山火事注意と消防団』
山火事や草火災は、例年春先を中心に多く発生しています。これは、春先に降雨量が少なく空気が乾燥し、強風が吹く中で農作業などのたき火が行われたり、山菜採りやハイキングなどで入山者が増加することなどが原因と考えられます。1月に発生したロサンゼルスの山火事は乾燥と強風の影響で市街地にまで拡大し、甚大な被害を及ぼしました。また、2月に発生した岩手県大船渡の山火事は10日以上燃え続け、延べにして何千人もの消防団員・消防職員らが昼夜を問わず消火活動をしました。地球温暖化の影響で山火事は世界的に大規模化し、焼失面積も20年で倍増しているそうです。大規模な山火事は自然環境や生態系に大きな影響を及ぼすと言われています。江府町内でも昨年林野火災が発生し、消防団が約3時間奮闘し鎮火に至りました。江府町ではこれまで大きな火災(災害)はあまりなかったのですが、一昨年の江尾地区の火災もそうですが突如大規模な災害が襲ってくる近年の状況は誰もが心配なところだと思います。
災害時にマンパワーを迅速投入して鎮圧する能力を持つ消防団ですが、現在人口減少と高齢化の波にのまれ団員数が足りず厳しい状況となっています。
昭和30年に発足した江府町消防団は、今年でちょうど70年間町を守り続けてきたことになります。これから先も消防力を維持させ町を守り続けていくために消防団への加入と活動に対するご理解とご協力をお願いします。また、山火事や草火災を起こさないよう火の取扱いには十分注意してください。