- 発行日 :
- 自治体名 : 島根県松江市
- 広報紙名 : 市報松江 2025年2月号
■vol.4 豊かな松江の暮らし
8期生 河邉(かわべ)匡太(きょうた)(神奈川県鎌倉市出身)
家族3人で松江に移住して、1年9カ月が経ちました。想像していた以上に松江での日常生活は豊かで、家族としても個人としても楽しく過ごしています。
感性豊かなこどもが育つ環境を求めて、境港出身の妻の両親のルーツである松江に移住しました。移住したときは保育園児だった息子は小学生となり、東京では複合商業施設が主な遊び場だったのも昔の話で、今や一番好きな遊びは「生き物採り」となっています。妻は都会での息詰まる生活から地元に戻り、親や友人たちにも会いたいときに会える環境で心が緩み、表情が優しくなりました(こんなことを書くと怒られそうですが)。私は松江市民ランナーとして、平日は松江城と宍道湖沿いを走り、土日は大橋川・中海、山と田んぼの景色を見ながら走って、豊かなランニングライフを満喫しています。
松江の魅力を語ると、歴史や神話、文化や芸術、島根半島の白い砂浜や青い海など、枚挙にいとまがありません。食生活も豊かで、季節ごとの魚や野菜が身近にあるだけでなく、醤油や日本酒などの日本での生活に欠かせない伝統的な食材があり、それらが感覚的にも身近に感じられます。松江は、四季折々の原風景が広がる場所だとも感じています。最近も、公民館で「ぼてぼて茶」を体験したり、宍道湖でハシビロガモを発見したり、日々新たな松江の魅力を発見していて、次は何を発見できるのかとわくわくしています。
私は地域おこし協力隊として、「まちづくり」というテーマで活動しています。松江の魅力は、日々の暮らしから生み出されているものと思っています。これら松江の素敵な日常生活を残し続けていく、そのための「まちづくり」のお手伝いをいろいろな地域でさせてもらっています。
「まちづくり」といってもそれぞれのまちや地域ごとに、人口も面積も地形も暮らしも歴史も登場人物も違うので、進め方や向き合い方はそれに応じて変わります。そのまちに合ったものを一緒に見つけ、一緒に進めていく、そんな風にサポートできるよう日々取り組んでいるところです。
私は高校・大学・社会人にかけて留学や駐在といった経験をする中で、海外から日本を見る機会や日本人として問われる機会が実体験として多くありました。そんな私が自信を持って言えるのは、世界や日本の多くのまちの中でも松江はとても魅力あるまちであり、松江の日常生活はとても豊かだということです。そこに住み、地域おこし協力隊として活動できることに心から感謝しています。これからもどうぞよろしくお願いします!