- 発行日 :
- 自治体名 : 島根県松江市
- 広報紙名 : 市報松江 2025年5月号
■vol.5 ご縁、いただきます
8期生 仲田悠生(なかだゆうき)
こんにちは!地域おこし協力隊8期生の仲田悠生です。早いもので任期最終年の3年目となりました。
出身はお隣の出雲市です。直近まで広島に18年近く住んでおり、Jターンで松江市に移住しました。松江市は母の故郷でもあり、93歳の祖母が現在も住んでいます。こどもの頃から休日はよく祖母の家に行っていたので、もちろん出雲市も好きですが、当時から街並みなどに歴史・風情を感じられる松江が好きで、将来は松江に住もう!と決めていました。ちなみに和菓子が大好きです。
地域おこし協力隊になったキッカケは、他の地域で協力隊員をしている友人が、地域の人とさまざまなことに取り組んでいて、率直に「協力隊って楽しそうだな」と記憶に刻まれたからです。
地域おこし協力隊では「食」をテーマに活動しています。前職は調理師・飲食業でした。その経験を生かして「食」に関わることで地域のチカラになれるよう活動しています。
「食」で地域おこしとはどんなものか、ご紹介します。
たとえば、重要文化財である美保関灯台の側にあるカフェレストラン「美保関観光ビュッフェ」にて、イカ釣り漁船の漁火(いさりび)が見える時期限定で特別料理を提供するイベントを企画しました。
また、食材や器など食に関わる生産者と繋がり、農作業ボランティアや、食材の利活用でレシピ開発をしてイベントで試食してもらったり、料理と窯元さんの器のコラボ、東出雲の干し柿の里・畑地区の柿畑で1日限定レストランなど、生産者のPRに関わったりもしています。その他、公民館などでのイベントの際にこども食堂のメニュー作成・調理も行うなど、「食」をテーマにこれだけの地域と関わる活動ができてとてもありがたく思っています。
活動の中で市内のいろいろな地域と関わることで、一部の地域の人しか知らない食材や、そこでしか買えない食材や料理があるお店など、それぞれの地域の個性があることを知れ、今までにない出会いと発見ができてとても面白いです。
松江には妻や祖母、仲の良い従姉妹や協力隊をはじめとする仲間、近くには両親や実姉家族、旧友が居り、松江に移住してから家族や仲間に囲まれて、心にもゆとりができたように日々感じており、私生活も充実しています。私事ですが、協力隊1年目に同じ松江市の地域おこし協力隊員と結婚しました。さすが「ご縁の国」だなと感じています(笑)。
協力隊卒業後は個人のイベントやゲストハウスなどへの「出張料理人」として活動します。飲食・ギャラリーの複合施設「Glocal space and」(グローカルスペース アンド)を拠点としながら、「食」について学びながら楽しめる企画や、市外や県外にも食の地域資源を持ってPRに出向き、引き続き「食」というテーマで松江市に恩返しできるよう頑張ります!