健康 世界自閉症啓発デー2025 テーマ「みんなたいせつ つながるえがお」

毎年4月2日は、国連の定めた「世界自閉症啓発デー」です。全世界の人々に自閉症を知ってもらうための取り組みが行われています。

■自閉症について知ろう!
◯自閉症の基本的な障がい特性
(1)他者との社会的関係の形成の困難さ
(2)言葉の発達の遅れ
(3)興味や関心が狭く特定のものにこだわる

その特徴は、3歳くらいまでに現れることが多いですが、成人期に症状が顕在化することもあります。中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定されています。

■特性に配慮した生活支援の例
◯構造化(見える化して分かりやすく)
「いつから」、「いつまで」、「どこで」、「なにを」、「どのように」するのかの見通しが立たないと不安を感じます。構造化はそれらの情報を写真、イラスト、文字、色分けなどを使って「見える化」することで理解を助けて混乱を防ぎ、自閉症の人が落ち着いて生活や仕事、学習等に取り組めるようにします。

◯感覚過敏に対する配慮
視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚、痛覚などの感覚がとても敏感な人がいます。たとえば、こどもの泣き声や騒ぎ声を聞くとパニックになる、ベトベトやザラザラの触感を嫌がるなどがあります。多くの方にとっては気にならない程度の刺激でも、本人にとってはとても強い刺激として感じられる場合があります。
感覚の偏りは個人差が大きいので、どのような刺激が苦手なのか確認することが大切です。その上で、感覚の過敏さに配慮した環境を作ることや対処法などを考えます。

自閉症をはじめとする発達障がいについて知っていただくこと、理解をしていただくことは、発達障がいのある人だけでなく、誰もが幸せに暮らすことができる社会の実現につながります。

◎参考
世界自閉症啓発デー日本実行委員会公式サイト
※詳細は広報紙22ページの二次元コードをご覧ください。

問合せ:長寿障がい福祉課
【電話】0854-40-1042