- 発行日 :
- 自治体名 : 島根県奥出雲町
- 広報紙名 : 広報奥出雲 令和7年3月号
◆「奥出雲の暮らしが幸せだと実感できる生活環境づくり」
◇奥出雲病院
定員を10床増床し60床とした奥出雲病院の介護医療院については、2月末までに奥出雲介護老人保健施設からの入所希望者11名を受け入れました。今後も安定的に利用者を受け入れつつ、利用者に寄り添い、心の通ったサービスを提供し、地域の医療と介護に貢献してまいります。
また、今年2月から奥出雲病院では県内の医療機関では初めて、3階病棟51床を「地域包括医療病棟」に転換しています。これまでの急性期治療に加え、リハビリテーション、栄養管理、退院支援、在宅復帰支援などの機能を強化充実し、質の高い医療、看護を提供するとともに、持続的な安定経営と発展に努めてまいります。
◇健康増進
「奥出雲町げんきプラン21第3期計画」及び「奥出雲町国民健康保険第3期データヘルス計画」に基づき、生活習慣病予防対策を基本として、健康寿命の延伸、事業所と連携した働き盛り世代の健康づくり、地域ぐるみでのこころと身体の健康づくりを推進してまいります。
高齢期における健康課題については、介護予防の推進や保健事業と介護予防事業の一体的な実施により、各世代をとおし切れ目のない支援を行ってまいります。
また、歯と口の健康づくりについては、歯周病検診が受診できる医療機関や対象年齢の拡充など、検診受診体制の整備を図ります。
帯状疱疹ワクチンについては、予防接種法の改正により、令和7年度から定期接種の該当となります。これに基づき、65歳の方を対象に定期接種を実施し、接種費用については一部を助成します。なお、経過措置として、5年間は66歳以上の方も助成対象となりますので、帯状疱疹への罹患や帯状疱疹後神経痛の発症等の病気の予防のため、希望される方は接種いただきたいと存じます。
◇介護福祉施策
地域包括ケア計画として位置づけられております雲南地域介護保険事業計画が令和6年度から3か年の第9期計画として開始しました。
この計画に基づき、中長期的な地域の人口動態や介護需要を踏まえて介護サービス基盤等を整備するとともに、介護予防や認知症施策の充実を図ってまいります。
令和7年度からは新たに、身体障害者手帳の交付対象とならない中等度難聴の高齢者に対し、補聴器の購入経費の一部助成を行い、早期の補聴器導入を支援し、積極的な社会参加を促すとともに認知機能低下の予防を図ってまいります。
◇障がい者福祉施策
令和5年度に策定しました「第7期障がい福祉計画・第3期障がい児福祉計画」に基づき、障がいのある方が地域で自立した日常生活や社会生活を営むことができるよう、適切な障害福祉サービスの提供に努めているところです。
とりわけ、本町では障がい児に対する施策への要望が高いことから、町内において放課後等デイサービス事業を開始できるよう関係事業所と協議調整を行い、障がいのある児童や家族に対し、専門的な療育や相談支援が実施できるよう体制整備に努めてまいります。
また、障がいのある方の生活や福祉サービス利用に係る相談支援の充実を図るため、令和7年度から町内の相談支援事業所に基幹相談支援センター事業を委託し、総合的・専門的な相談支援の実施や相談支援体制の充実・強化に努めてまいります。
◆全ての行政分野で推進すること
◇自治体DXの推進
お悔やみやごみの収集日などについて、アプリケーションソフトをダウンロードいただくことでスマートフォンなどの端末での視聴ができるようになります。お悔やみのほか、気象情報やテレビ番組案内など、様々な情報がご覧いただけます。今後も、町民の皆様のニーズに合わせた情報提供サービスの拡大を行ってまいります。
また、町の公式LINEでも町民の皆様へ様々な情報提供を行っていますので、併せてご登録をお願いいたします。
◇総括
地方創生はこれまでの優れた地域資源等を大切にしながらも、今後も住みやすく、次世代につなげることができるよう社会を変えていくことだと思っています。奥出雲町が持続的に発展していくため、自然、歴史、文化、人などの資源を最大限に活用しながら産学官金の連携や民間活力を導入し、新たな協働のまちづくりを推進してまいります。
本町の財政は一層厳しい状況にありますが、バランスの取れた行財政運営を行い、奥出雲町の明るい未来を開くため、私が掲げております「総力戦のまちづくり『奥出雲創生』」に町民の皆様方と一緒に取り組んでまいりたいと考えておりますので、引き続きご理解とご協力をお願い申し上げます。