- 発行日 :
- 自治体名 : 島根県飯南町
- 広報紙名 : 広報いーなん 2025年4月号
このまちに住んでいようと、なかろうと、ルーツをたどれば飯南町。生まれや育ちは違っても、飯南町に縁やゆかりがある。そんな人たちを紹介します。今回登場した人が次の人を指名。つながり続くよどこまでも。
◆両親のように家族のために
工事現場で的確に指示を出す加藤康平さん(26歳)。建築会社に勤務し、現場監督などの仕事をしています。
大学での就職活動を始める際、特に就きたい仕事がなかったという加藤さん。今の会社に決めたのは数多くの会社の説明を聞く中で、少しだけ興味がわいたからだそう。「もともと就きたいわけでもなかったので、最初は苦労しました。精神的にも体力的にも大変な仕事です」と話します。
それでも、4年間働く中で少しずつ成長しているという加藤さんには、仕事をする上で大切にしていることがあるそう。「どんな立場の人でも意見を聞いて、そこから自分に活かせることを取捨選択して、すぐに実行しています」と話します。考えて行動し、経験を積むことを意識して仕事に励んでいます。
「仕事に本気になれたのは、娘が生まれたからです」と話す加藤さん。「これからは自分より家族のために」と覚悟が生まれたと言います。「祖父母もですが、特に両親が大きな存在です。私を支えてくれた自慢の両親なので、自分も子どもにとって自慢の父親になるのが今の目標です」と笑顔で話します。
普段の生活の中で、将来は飯南高校野球部のコーチや地域活動で地域を盛り上げたいと考えることも。「仕事は順調ですけど、飯南町に戻ることを考えることもあります。でも今は、家族のために一生懸命働きたい」と家族の大黒柱として前を見据えていました。
◇加藤 康平(かとう こうへい)
広島県出身。広島県内の中学から祖父に誘われ飯南高に入学。卒業後、姫路獨協(どっきょう)大に進学し、野球を続ける。卒業後、兵庫県内の建設会社に就職し現場監督などに従事(大阪在住)
公私とも忙しい日々を送っている加藤さんのストレス解消はゴルフ。週末に時間を作って打ちっ放しに行くのだそう。「野球の球は打てるのに、なんで止まっている球が上手く打てないのか分かりません。逆にストレスになりそうです」と笑っていました