文化 『琵琶甲城(びわこうじょう)跡』が町史跡に指定

毛利氏が中国地方を支配するための重要な拠点とされる琵琶甲城跡(下口羽)を4月22日付けで、町の史跡に指定しました。邑南町文化財保護審議会で、毛利元就の重臣・口羽通良が配置されるなど歴史的に貴重な城跡で、後世に残し伝えるべき邑南町の文化財としてふさわしいと評価されました。
琵琶甲城跡は、石見・安芸・備後の三国に接する交通の要衝にあり、江川の水運を管理するのに絶好の位置に築かれています。城の特徴としては、
城に敵の侵入を防ぐため畝(うね)状に掘り下げられた空堀群や連続して設けられた堀切など、中世的な遺構が見られます。
一方で、石積み、明確な虎口、それに伴う建物の存在がうかがえるなど、中世的な城から近世の城へ移り変わる兆しを感じさせます。
邑南町がたどった歴史を物語る史跡をみんなで大切に守りましょう。