くらし 知っとる?脱炭素

■第24回 いわみ温泉霧の湯に薪ボイラーを導入

▽霧の湯にも脱炭素⁈
令和7年4月24日から、いわみ温泉霧の湯が営業を再開しました。
3年ぶりの営業再開に連日多くの人が利用し、以前のようなにぎわいを取り戻しています。
この営業再開にあたり、脱炭素に関連した新しい設備があります。

▽新設備「薪ボイラー」
霧の湯には、灯油ボイラーの代替として薪ボイラーが導入されました。薪を燃料として蓄熱タンクの水を加温し、タンク内で熱交換された温泉水を配湯管を通じて霧の湯に供給しています。
薪ボイラーを使用することで、灯油の量を減らすことができ、燃料代の削減が期待できます。
また、町内の森林資源を活用することで、薪購入の燃料代は町内に還元され、地域経済の活性化や雇用の創出のほか、循環型林業の推進に寄与すると考えられます。

▽脱炭素との関係
薪ボイラーの導入は、脱炭素にも効果が期待されます。
石油などの化石燃料と違い、薪などの木質バイオマス燃料を利用することは、大気中の二酸化炭素濃度に影響を与えないことや、町内の森林にある未利用材等を中心に、燃料として利用することで、霧の湯では年間で285トンの二酸化炭素削減を見込んでいます。
霧の湯は、薪ボイラーを導入したことで、環境にも経済にもやさしい施設として生まれ変わりました。