健康 [診療一口メモ]健康ちょっといい話

◆人の体はどれくらいの水分でできているでしょうか?
岡山市医師会

胎児では体重の約90%、新生児では約75%、子どもでは約70%、成人では約60~65%、老人では50~55%を水分が占めています。
小児の体は成人と比べても水分の占める割合が多いことがわかりますね?
(1)食事と水分補給を合わせた必要な水分量の目安は?
・0~11カ月…体重1kgあたり、150ml/日
・1~6歳…体重1kgあたり、100ml/日
・小学生…体重1kgあたり、80ml/日
日常診療でお伺いしても意外に水分をとられていません。500mlのペットボトルで何本ですか?とお尋ねして1本飲めているかどうかですとお答えになられる場合が多いです。
(2)どんな飲み物?
水分補給は、基本的に水や麦茶などのノンカフェインのお茶がおすすめです。暑い時や汗をたくさんかいた時などは、塩分が入っている経口補水液も検討してください。そして、食べ物からの水分補給は、みそ汁やスープなどの汁物、野菜や果物がおすすめです。
(3)子どもは水分不足になるとどうなる?
乳幼児では機嫌が悪い、元気がないなどが症状の一つであることがあり、注意が必要です。
夜間、激しくせき込む場合も水分不足で痰の粘り気が増加している場合が多いです。脱水症は大人より子どもに起こりやすく、また症状が進むとけいれんなどを起こし、生命に危険がおよぶことさえあるので、早い対応が必要です。
(4)水分をとるタイミングは?
「喉が渇いた」と感じた時には、すでに脱水の初期段階です。お子さんの喉が渇いたと感じる前にこまめに水分補給をしましょう。
次のようなタイミングなどで、水分補給をすることが大切です。
・起床時
・外から帰ってきたとき
・食事やおやつのとき
・入浴の前後
楽しく過ごすためにも水分摂取を見直してみましょう!