- 発行日 :
- 自治体名 : 岡山県津山市
- 広報紙名 : 広報津山 令和7年8月号
津山の人・物・技術など、明日誰かに自慢したくなる津山のいいところを紹介します
■女子サッカーチーム岡山湯郷Belle(ベル)キャプテン 内田好美(うちだこのみ)さん(吹屋町出身)
美作市をホームタウンに活動する女子サッカーチーム岡山湯郷Belleに小学3年生の時に入団。中学校・高校・大学とサッカーに打ち込み、今シーズンから湯郷Belleのキャプテンを務める。背番号5番。ポジションはミッドフィルダー。
◇原点は河川敷のボール遊び
父が地元のサッカークラブのコーチで、兄や親戚もみんなサッカーをしていました。家の近くの吉井川の河川敷で一緒にボールを蹴って遊んでいたのが、わたしのサッカーの原点です。小学3年生の時、テレビで湯郷ベルの試合を見て、女子サッカーのことを初めて知りました。すぐにベルキッズ(湯郷ベルの下部組織)に入団させてもらい、週に1回、元サッカー女子日本代表の宮間あやさんをはじめ、プロの選手たちに教えてもらえるのが何よりの楽しみでした。
◇忘れられない試合
もっとサッカーに打ち込みたいと、中学校では男子サッカー部と湯郷ベルでの練習を両立していました。湯郷ベルのトップチームの練習に参加させてもらうようにもなりましたが、最初は全く付いていけず、プロとのレベルの差を痛感する毎日でした。練習を重ね、進学した作陽高等学校(当時)2年生の時「なでしこリーグカップ」で初めてトップチームのベンチ入りを果たしました。
しかし、その試合は1対6の大敗。試合に出ることもできず、普段から自分が全くかなわないと感じていた先輩たちが圧倒される姿に、大きな衝撃を受けました。この試合をきっかけに、サッカーに対して、「楽しむ」だけでなく「勝ち」にこだわる勝負の厳しさを意識するようになったと思います。それからは、男子サッカー部の朝練にも加わり、周りの上手な選手から一つでも多く技術を吸収しようと必死に練習を続けました。
◇生まれた地域とともに
高校卒業後は、他の地域でもサッカーをしてみたいと思い、津山を離れて筑波大学(茨城県)に進学し、サッカーを続けながら、地域スポーツ振興を学びました。今は、その経験を生かし、小・中学校を訪問して、子どもたちにサッカーの楽しさを伝える活動に力を入れています。将来サッカー選手になりたいと思う子どもが現れたらうれしいです。湯郷ベルと地域がもっとつながり、地域全体が盛り上がるきっかけになってほしいと思っています。
8月31日は、津山で試合があります(本紙5ページで紹介)。津山ではまだゴールを決めたことがないので、絶対に点を取り、皆さんと喜びを分かち合いたいです。ぜひ応援よろしくお願いします。津山の人・物・技術など、明日誰かに自慢したくなる津山のいいところを紹介します