文化 [国際交流] Akshay(アクシェー)の国際通信

■インドのボリウッド映画界の紹介
ボリウッドとは、インド・ムンバイを中心としたヒンディー語の映画産業のことです。実はこのボリウッド、世界で最も多くの映画が作られている映画産業で、なんと年間1,000本以上が公開されています。
観客数も圧倒的で、年間30億人以上と言われており、ハリウッドよりも多いのです。映画の中には必ず歌とダンスが登場するのが大きな特徴で、「観る音楽」とも呼ばれています。インド映画にとって、歌って踊るシーンは欠かせないものなんです。
日本の映画と比べると、物語の途中で突然歌い出したり、踊り出したりする場面に驚かれるかもしれませんが、インドでは音楽とダンスが生活に深く根付いた文化なんです。歌と踊りを通して登場人物の喜びや悲しみが一気に伝わり、映画全体を華やかに彩ってくれます。
先月、奈義町でもインドのボリウッド映画『バジュランギおじさんと、小さな迷子』をマサラ上映(※笑って、泣いて、紙吹雪OK!鳴り物・口笛も大歓迎!)スタイルで上映しました。インドの文化に深く触れていただけるよう、映画の中に登場する文化的なシーンについても解説を行いました。休憩時間にはチャイとサモサをご用意し、アッキが淹れたチャイは「おいしい!おいしい!」という声がたくさん聞かれました。来てくれた皆さん、本当にありがとうございました!
ちなみに、「インド映画=ボリウッド」と思われがちですが、実はインドはとても広く、多様な言語が話されています。「ヒンディー語が母国語」と言われても、すべての人が話せるわけではないんです。インドには23の公用語があり、それぞれの地域で日常的に使われています。
例えば、北インド出身でヒンディー語を話す私(アッキ)が南インドに行ってヒンディー語で話しても、相手が理解できないこともあります。そんな時は英語が共通語として使われることが多いです。
このように地域によって言語が違うため、ボリウッド(ヒンディー語映画)以外にも多くの映画産業があります。例えば:トリウッド(テルグ語)、コリウッド(タミル語)、サンダルウッド(カンナダ語)、モリウッド(マラヤーラム語)など。
中でもボリウッドが最大規模で、次に大きいのがトリウッドです。ちなみに、私もトリウッド映画が大好きでよく観ていますが、吹き替えで楽しんでいます。
ちょっと驚いたのは、日本で配信されているインド映画は実は南インドのトリウッド作品が多いこと。たとえば『RRR』や『バーフバリ』などがその代表です。
いつか機会があれば、ボリウッドの音楽で皆さんと一緒に踊ってみたいです!気軽に声をかけてくださいね!