くらし 地域おこし協力隊便り Vol. 117

■新しい協力隊員を紹介します!
はじめまして、吉備中央町地域おこし協力隊に5月から着任した、里見奈々(さとみなな)と申します。
この3月に、兵庫県の加古川市から、家族4人で移住してきました。以前は、台湾式足裏マッサージのお仕事をしており、今は、きびプラザ内の観光協会で勤務しています。
吉備中央町に移住した理由は、以前から田舎暮らしに興味があったこと、自然豊かな場所で子育てがしたかったこと、そして災害の心配も少なく、地元兵庫県からも近いという条件が重なったからです。
最初は、初めての土地で色々と不安な事もありましたが、出会う方々がとても親切で、優しく色々と教えてくださり、おかげさまで楽しくこちらでの生活をスタートすることができました。
住んでみて最初に思ったのは、空気が美味しいということです。自然豊かな景色にも癒され、とても心地よく過ごすことができています。そのほかにも、魅力的なご飯屋さん、民宿、カフェなどもあり、これから色々と足を運んでみようと思っています。
観光協会では、そんな吉備中央町の魅力を町外の方へ発信し、町内外の方に喜んでもらえるようなイベントを企画して、この町に新しい風を吹かせてみたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。

■「くさぎ菜」から考える、これからの地域おこし
皆さん、こんにちは!地域おこし協力隊の中村です。
令和4年度文化庁100年フードに認定された郷土料理「くさぎ菜のかけめし」はご存じですか?「くさぎ菜」は、各地に自生するシソ科の植物で、臭木と表記されるほどにおいが特徴的といわれていますが、干すとにおいは気にならず、煮ると高菜のような食感で美味しいです。
昨年度は、岡山県立高松農業高等学校食品科学科の学生さんたちに来町していただき、町内の方々と一緒にくさぎ菜スイーツ実習会を開きました。また、くさぎ菜についての雑誌取材に同行して各地でお話を伺ううちに、「くさぎ菜」を食べられるようにするには手間暇がかかっていて、なかなか継承が難しくなりつつある現状を知りました。
そこで、江戸時代から続く郷土料理を受け継いでいけるように、摘み取りから乾燥までの作業を町内の経験者から手ほどきしていただき、一緒にワークショップをしました。年に一度の若葉の時期に「くさぎ菜」の摘み取りができました!
無事に干して乾燥させた「くさぎ菜」は、作業を教えてくださった方からの“使い道は任せるから好きにせられぇ!”とのありがたいご厚意で私の手元にあり、今後は「くさぎ菜」を使った交流会をしたいと考えています。また、引き続き高校生たちにも関わっていただき、町の活性化につながる働きをしたいと考えています。