くらし 令和7年度 施策・事業特集「広島に生まれ、育ち、住み、働いて良かった」 2

■テーマ(3) AI活用をリード
◆失敗を恐れずAI活用にチャレンジ
「HIROSHIMA AI TRIAL〜失敗を生かそう〜」をスローガンに、誰もが希望を持てる未来をAIで切り開くため、「ひろしまAIサンドボックス」、「ひろしまAI部」、「広島AIラボ」を中心に取り組んでいきます。加えて、引き続き「仕事・暮らし」、「地域社会」、「行政」の各分野で、DXを推進していきます。

○AIで県内企業や地域の課題を解決 ひろしまAIサンドボックス
県内企業などからAIを活用して解決したい課題を、全国のAI開発者からAIを活用した自由なアイデアをそれぞれ募集し、マッチングの上、協業による広島発のAIソリューションの開発・実証の支援を開始します。

○高校・高等専門学校の生徒たちと活動 ひろしまAI部
県内の高校生・高専生がAIを理解し、活用する力を身に付けるため、実社会でのAI活用の可能性を探究するプログラムを産学官が連携して実施中。本年度は東京大学の松尾・岩澤研究室が監修した、生徒の学習レベルに応じたカリキュラムにより、参加校の拡大を図ります。

○AIのポテンシャルを活かした社会課題の解決 広島AIラボ
AIを活用した地域課題の解決と新たな価値の創出を目指し、県庁内に設置。新たに採用した者と、企業・大学へのAI技術の最新動向調査や、県内市町・企業との意見交換を通じた地域課題調査などに取り組んでいきます。

■テーマ(4) 広島のブランド価値向上
◆食・観光への取組を加速
○「おいしい!広島」発信
首都圏などの食への興味関心が高い層をターゲットに、瀬戸内さかなをはじめとした広島県の多彩な食資産の価値・魅力を様々なメディアを活用して発信します。併せて、県内を訪れた方に県民が自信を持ってお勧めする食を楽しんでいただける取組を実施。それらにより、「広島は美味しさの宝庫である」という、ひろしまのブランドの強化を図ることで、観光消費額の増加や農林水産物の消費拡大につなげます。

○国内外からの観光振興促進
8月5日から9日の5日間、「大阪・関西万博」に出展。来場者が広島の食の魅力や被爆の実相などに触れられる場を提供します。関西・福岡などからのインバウンド流入拡大を図る取組も実施。「世界バラ会議」が開催される県東部地域などでは、観光客の訪問箇所を1つ増やす「プラスワン」の取組を強化します。

○宿泊税の導入に向けて
県内のホテル・旅館などの宿泊客を対象に、1人1泊200円を負担いただく宿泊税の導入を令和8年度に予定しています。それに向けて、本年度はHIT(広島県観光連盟)における次期観光戦略を策定します。また、宿泊事業者などに対する説明会・研修、レジシステムの改修などへの支援を行います。

■テーマ(5) 被爆・終戦80年 平和の取組
◆核兵器のない平和な世界の実現に向けて
被爆・終戦80年を迎え、被爆地・広島に注目が集まる機会を捉え、平和な世界の実現に向けた取組を大きく進めます。まずは8月に向けて2つのプロジェクトを集中実施。このほか通年で、核兵器廃絶に向けた各国政府関係者への働きかけ・トッププロモーションなどを実施します。

○〔主に4〜6月〕世界のリーダーが集い、未来と平和を語るプロジェクト
世界のリーダーとともに、広島から未来に向けて力強く発信していきます。具体的には、「2025ひろしま国際平和andビジネスフォーラム」の開催や、「パグウォッシュ会議世界大会」をはじめとする国際会議の開催支援などを行います。

○〔主に7〜9月〕若者達が集い、未来に平和をつなぐプロジェクト
未来を担う次世代に、被爆者の体験や平和への想いをつないでいくための人材育成を強化します。具体的には、ユース対話イベント、広島大学と連携した被爆80年人材育成事業、核分野の若手研究者による対面の集中合宿などに取り組みます。

■こんな施策にも注力!
◆女性も男性も活躍できる社会の実現
○男性の家事・育児への参画を促進
令和7年を「男性の活躍推進元年」とし、「ひろしま共育てプロジェクト」において、男性が家事や育児に積極的に関わり、活躍できるような取組を実施します。加えて、社会全体で「共育て」を推進する気運醸成や環境整備を進めるため、「男性の家庭生活における活躍の推進に関する条例(仮称)」の策定を検討していきます。

○女性の登用・就業支援と健康づくり
業種を超えた女性管理職のネットワーク構築を進め、広島市と福山市に設置している「女性のキャリア応援コーナー」では再就職・転職に向けた相談対応、情報提供などの支援も行います。また、女性が生き生きと活躍するための健康づくりを重要視し、休養やメンタルヘルス、運動習慣に関する啓発などに取り組みます。