- 発行日 :
- 自治体名 : 広島県庄原市
- 広報紙名 : 広報しょうばら 2025年1月号(No.238)
高血圧とウォーキング
■血圧とは
心臓から血液が押し出されるときに、血管にかかる圧力のことをいいます。
体の全身に血液を送るため、心臓がぎゅっと収縮した時にかかる圧力のことを収縮期血圧(最高血圧)、心臓の筋肉が最も広がったときの圧力のことを拡張期血圧(最低血圧)と呼びます。
■高血圧とは
血管に必要以上に圧力がかかった状態のことをいいます。
原因は、肥満や野菜・果物不足、ストレス、喫煙や過剰な飲酒、運動不足などが考えられます。高血圧と判定するための基準は、右図のとおりです。
また、冬は寒さにより体が一種の緊張状態に陥りやすいこと、漬物などの保存食をよく食べること、外出せず運動量が低下することなどが原因で、特に高血圧になりやすい季節です。
高血圧予防の一つに運動することが効果的だと言われています。中でも、ウォーキングは気軽に始めやすい運動の一つですが、冬のウォーキングには以下の注意が必要です。
血圧(診察室血圧)の判定基準(日本高血圧学会)
■冬のウォーキングの注意点
(1)朝起きてすぐ歩くのは控える
朝起きてすぐに運動すると、一気に血圧が上がるので、なるべく陽ざしが出ている日中を選んで歩きましょう。
(2)服装を工夫する
外に出た時の体温低下を防ぐため、帽子や手袋、マフラーなどを着用しましょう。服装は、脱ぎやすく、体温調整のしやすい薄手のものを重ねて着る方がおすすめです。インナーは汗を吸収しやすい素材を選びましょう。
(3)外に出る前に、室内でウォーミングアップ
室内から外に出た際に気温差があると、脳や心臓に大きな負担になります。十分に体のストレッチをしてから歩きましょう。
■冬場にウォーキングに取り組まれた人の声
・「農作業がない冬の時期に意識して運動できて良かった」
・「寒いけど、歩くと体がポカポカして気持ちがいい。気分もすっきりした」
・「普段車では通ることのない道を歩き、新しい発見があって楽しい」
一人で始めることが難しければ、ウォーキング教室や地域のウォーキングサークルなどに参加して、運動習慣のきっかけを作ってみてはいかがでしょうか。
また、生活の中でも
・買い物の際など、車を駐車する時は、店の入り口付近から遠くに車を停める
・エレベーターを控え、階段を使う
・ゆっくり歩くのではなく、少し早歩きで歩いてみる
などちょっとした工夫で、生活の中にウォーキングを取り入れてみてください。
高血圧や運動不足になりやすい冬にこそ、意識して体を動かし、元気に冬を乗り越えましょう。
問合せ:保健医療課健康推進係
【電話】0824-73-1255