- 発行日 :
- 自治体名 : 広島県庄原市
- 広報紙名 : 広報しょうばら 2025年1月号(No.238)
11月30日、JR芸備線・木次線のさらなる利用促進に向けた機運の醸成を目的に「秋の庄原鉄道イベント」を開催しました。
イベントは、2部構成で実施し、第1部は、芸備線列車の旅(貸切列車の運行)、第2部では、地元高校生による利用促進に向けた取り組み紹介やアイデア発表、また芸備線庄原市応援大使の徳永ゆうきさんによるコンサートを行いました。
■芸備線庄原市応援大使 徳永ゆうきさんのプロフィール
大阪府出身。平成24年「NHKのど自慢チャンピオン大会」でグランドチャンピオンに輝く。
翌年CDデビューし、平成26年「第56回輝く!日本レコード大賞」で新人賞を受賞。歌手として活躍する傍ら、“撮り鉄”として鉄道写真の撮影を趣味とするなど、鉄道ファンとして知られている。
令和5年10月、芸備線(広島―備後庄原駅間)開業100周年のイベントで、一日駅長を務め、同日、市が芸備線庄原市応援大使に任命した。
■第1部 芸備線列車の旅(貸切列車の運行)
第1部は「徳永ゆうきと行く!芸備線列車の旅」と題し、備後庄原駅から東城駅まで貸し切り列車を運行しました。
列車内では、庄原の観光ガイドの熊本洋道(くまもとひろみち)さんが、芸備線から見ることのできる絶景や歴史など、笑いありの解説が行われました。備後落合駅からは、徳永さんも乗車し、乗客の皆さんと一緒に会話をしたり、ゲームをしたりしながら、芸備線の旅を楽しみました。
また、備後庄原駅から東城駅までの各駅では、保育所の園児や地域の皆さんが手や旗を振るなど、列車のお出迎えが行われました。
■第2部 地元高校生による取り組み紹介・アイデア発表and徳永ゆうきさんのコンサート
第2部は、東城文化ホールを会場にタレントで庄原市ジビエ大使でもある松本裕見子(まつもとゆみこ)さんの司会により、高校生による芸備線利用促進の取り組み紹介やアイデアの発表、最後には徳永さんによるコンサートが行われました。
▽庄原格致高校
庄原格致高校は、生徒2人がJR芸備線の利用促進の取り組みとして、小学校の児童と一緒に、西城町への旅を企画した内容を発表しました。
庄原の何気ない風景が、芸備線から見ると新鮮に見えたこと、地元の皆さんと交流を深めることができたこと、参加した児童や保護者から喜びの声がたくさん聞けたことなどを、自分たちで撮った写真を使って説明しました。
▽西城紫水高校
西城紫水高校は、生徒3人が芸備線の現状の把握やアンケート調査の実施、自分たちで考えた芸備線の利用者を増やす方法などを発表しました。
利用者を増やす方法の提案では、通学・通勤者の運賃割引や駅の清掃、サイクルトレイン(列車内に自転車を持ち込める取り組み)の導入など、普段から芸備線を利用する学生目線の意見を発表しました。
▽三次高校
三次高校は、生徒3人が「芸備線プロジェクト」と題して、市役所や芸備線の運転手などにインタビューを行い、それを基に考えた利用促進のアイデアなどを発表しました。
SNSの活用や他の自治体の成功事例の活用、また芸備線の問題が地域に与える影響などについて説明しました。
▽徳永ゆうきさんによるコンサート
徳永さん自身のオリジナル曲や、カバー曲など、計13曲を熱唱。会場は徳永さんのすばらしい歌声に包まれました。
▽芸備線への思いを伝える
私は、通学で芸備線を利用しているので、その時に感じたことを含め発表させていただきました。芸備線は厳しい状況だと思いますが、今回のようなイベントを継続していただき、もっとPRしていけたらと思います。私たち西城紫水高校のみんなも協力しますので、一緒に盛り上げていきたいです。
西城紫水高校1年 中 優羽(なか ゆう)さん
▽芸備線・木次線の価値・役割を再認識
企画を通じて、芸備線・木次線の価値や魅力を多くの人に認識していただく中で、さらなる利用機運の高まりを感じています。芸備線・木次線は、日常生活の移動の確保や観光などの地域活性化に取り組む上で必要不可欠な社会基盤であり、鉄道ネットワークを守るため、引き続き利用促進を推し進めていきます。
地域交通課長 下森 一克(しももり かずよし)
問合せ:地域交通課芸備線対策係
【電話】0824-73-1171