文化 「囲碁の島」江田島市~歴史を未来へつなげる~

■瀬越憲作名誉九段(1889~1972年)
古くから囲碁が盛んな江田島市は、「能美に行って碁を打つな。肥桶を担いだ百姓が段を持っている」と言われるほど、囲碁文化が深く根付いている「囲碁の島」です。
この島の囲碁の歴史を語るうえで欠かせないのが、瀬越憲作名誉九段です。戦後の囲碁の再建・普及に大きく貢献し、1958年(昭和33年)には棋士として初めて紫綬褒章を受章。さらに、1966年(昭和41年)には勲二等瑞宝章を受章しました。その功績を讃え、1983年(昭和58年)には故郷・能美町高田の高田港付近に銅像(園鍔勝三作)が建立されています。
瀬越名誉九段以外にも、この島は数多くの著名な棋士を輩出しており、近年では広島県で初めて女流棋士となった大森らん二段が登場するなど、「囲碁の島」としての伝統は今も続いています。
しかし、娯楽の多様化により囲碁に触れる機会が減り、こどもたちや親世代の多くが囲碁のルールを知らない状況が生まれています。それでも、囲碁が持つ奥深い魅力や、世代を超えて楽しめる知的な文化は変わりません。
現在、日本棋院江能支部の方々が、囲碁の魅力を次世代へ伝えようと、こどもたちや親子向けに、AI(人工知能)を活用した無料の囲碁入門指導を計画しています。囲碁は、年齢や言葉の壁を越え、対局を通じた交流が生まれる素晴らしい文化です。
論理的思考力や集中力、判断力、推理力などの知的能力が身をつける、「囲碁の島」の歴史を未来へつなげるために、この機会に囲碁に触れてみませんか?

■親子で囲碁体験(無料)
囲碁は世界最古のゲームです!囲碁をAI(人工知能)で学び、右脳を鍛えよう!ぜひ、親子で囲碁に触れてみませんか?
日時:4月5日(土)午後1時~午後3時
場所:能美市民センター(2階会議室3)
主催:日本棋院江能支部事務局 中下卓夫

問合せ:【電話】0823-56-1914(宇根本)
※囲碁のコレクション展示・一般の方、見学可