子育て 地域とともに これからの部活動運営

府中中学校・緑ヶ丘中学校の生徒がこれから先もずっとスポーツや文化・芸術の豊かな活動に触れ、楽しみ続けられるよう、これまで学校ごとに行ってきた部活動を地域全体で支えていくことが大切です。
この特集では、各校の部活動で活躍している指導者や、モデル事業として休日に両校を指導する地域スポーツクラブにお話を伺いました。

■府中中学校ソフトテニス部 米田 操 さん(外部指導員)

◇どのように指導に関わっていますか?
私は中学生からソフトテニスをやっていて、府中町に住んで約50年経ちます。府中中学校の学校運営協議会に参画しているのですが、6年前に学校から「女子ソフトテニス部のコーチを探している」ということで外部指導員を引き受けました。

◇指導で気をつけていることは何ですか?
まずレベルに応じた技術指導をすること。1年生は初心者が多いのでラケットの握り方から始めます。2年生からは、球が速くなるように体の使い方などを指導します。そして、スポーツマンシップですね。例えば試合に出てふざけたりすると、相手に不快感を与え失礼にあたります。

◇生徒に対して意識している声掛けはありますか?
練習ではできていても、本番の試合では緊張のせいで実力を発揮できないことがあります。そういう生徒には「試合に緊張しているのはあなただけじゃなくて、相手にもプレッシャーがかかっているんだよ」と伝えています。

■緑ヶ丘中学校バスケットボール部 神足(こうたり) 駿斗 さん(部活動指導員)

◇どのように指導に関わっていますか?
この4月から緑ヶ丘中学校の非常勤講師として体育を教えながら、週に5日程度、部活動指導員として男子バスケットボール部を指導しています。大学生時代に所属していたバスケ部にはコーチがおらず、部員の私がコーチを兼ねていました。その経験が中学生を指導するにあたり役に立っています。

◇難しさを感じることはありますか?
大学生と中学生とでは体つきや経験も違います。指導の勝手がわからず、当初は難しさも感じていました。それでも生徒と過ごす時間が増えるにつれて、お互いにコミュニケーションがとれるようになりました。

◇部活動で大事にしていることは何ですか?
心がけているのは、練習が終わったときに生徒が「楽しかった!」と思ってくれること。そのためにゲーム性のある練習、実際の試合でよくある場面を想定した練習をしたり、時には海外で実践されている指導も取り入れています。
子どもが好きで、スポーツや文化の専門知識や経験がある人は、部活動の指導に関わりやすいと思います。

■府中空城ジュニア陸上クラブ 岩﨑 真由美 さん(地域スポーツクラブ)

◇どのように指導に関わっていますか?
昨年度から府中中学校と緑ヶ丘中学校の陸上部の休日練習の指導を当クラブで行っています。どちらかの中学校のグラウンドに両校の部員が集まって、ライバルとして切磋琢磨しながらも、和気あいあいと陸上を楽しんでいます。

◇学校とはどのような連携をしていますか?
平日の練習を行う学校と休日の練習を受け持つ当クラブとの連携はとても大切だと考えています。休日の練習はもちろん、平日の練習についても学校の顧問と相談しながら組み立てています。

◇部活動で大事にしていることは何ですか?
みんなに楽しく陸上競技に取り組んでもらうため、安心して練習できる環境を整えるよう努めています。中学生の部活動は、スポーツや文化・芸術といった多様な活動と出会える貴重な機会です。学校の枠を超えて地域ともつながり、大人も子どもも一緒に楽しみながら参加できる場となっていけばいいなと思います。

今回ご紹介した他にも、11名が部活動の指導に関わり活躍されています。町HPでも紹介していますのでご覧ください。
部活動の指導に興味がある方は、学校教育課へお気軽にお問い合わせください。

問合せ:学校教育課指導企画係
【電話】286-3271