健康 けんこう通信

■山や草むらで野外活動をする時には、マダニに注意しましょう
春から秋にかけて活動が盛んになる“マダニ”。墓参りや里帰り、キャンプなど、屋外で過ごす時間が増える8月は特に注意しましょう。

■“マダニ”ってなぁに?
ダニの一種で、人や動物に寄生して吸血をします。体長は2~3mm程度で、山や草むら、畑などに生息しています。
ウイルスを持つマダニに咬まれると、重症熱性血小板症候群(SFTS)や日本紅斑熱などの感染症にかかることがあります。咬まれても、痛くなったりかゆくなったりしないため、気づかれにくいことが多いので、注意が必要です。また、直接咬まれなくても、マダニに咬まれてウイルスを持っている人や動物の体液に触れることで、感染することもあります。

■マダニから身を守るために
▽こんな服装がオススメ!
(1)肌の露出を少なくする
帽子や手袋を着用し、首にはタオルを巻いたりハイネックのシャツを着用したりして、肌の露出を少なくしましょう。
(2)長袖・長ズボンを着用する
シャツの裾はズボンに、袖は手袋の中に入れましょう。また、ズボンの裾も靴の中に入れ、衣服内へのマダニの侵入を防ぎましょう。
(3)明るい色の衣服にする
マダニが衣服についたときに目視で確認しやすくするため、白など明るい色の衣服を選びましょう。
(4)足を完全に覆う靴を履く
サンダルは避け、スニーカーや長靴など、足が完全に覆われる靴を履きましょう。

▽野外活動後は、マダニがついていないか確認しよう!
・上着や作業着は家の中に持ち込まない。
・着用していたものは野外ではたき、衣服についているマダニを落とす。
・帰宅後は、すぐにシャワーを浴び、体にマダニがついていないか確認する。

■マダニに咬まれてしまったら…
吸血中のマダニに気が付いても、無理に引き抜いてはいけません。無理に引き抜いてしまうと、マダニの一部が皮ふの中に残って化膿したり、マダニの体液を逆流させてしまったりするおそれがあります。皮ふ科などで適切な処置をしてもらいましょう。また、咬まれた日付、場所、何をしていたかを記録しておきましょう。
数週間程度は体調の変化に注意をして、発熱などの症状がみられた場合は医療機関を受診しましょう。
(健康推進課)