その他 PICK UP! 定例会の概要(1)

第4回定例会を9月2日から19日までの18日間開催し、一般会計の補正予算、条例の一部改正などの市長提出議案32件および請願を審議しました。

■可決(全会一致) 工事請負契約の締結(旧鹿野総合支所解体工事)
9月定例会
本議案は、旧鹿野総合支所解体工事を、1億8,590万円で共同産業・山縣建設特定建設工事共同企業体と契約するものです。

▼企画総務委員会での審査
問 前回の不落札時の金額は。また、このうち、アスベスト除去費と外構解体工事費は。
答 当該企業体の前回の入札価格は最終的には2億20万円であった。このうち、アスベスト関連工事は6,881万円、外構解体工事は1,913万円である。
問 応札者1者であるが、1者で問題はないのか。
答 入札公告時の条件設定段階では、市の基準により実施できる業者が8者以上いることを確認している。最終的にさまざまな条件の中で応札された業者が1者であったということであり、特に問題はないと考えている。
問 入札予定価格について、本解体工事費が1億9,294万円であるのに対し、面積的にも広い旧大河内住宅の解体工事費は1億9,602万円であるが、入札予定価格の考え方は。
答 工事の積算に当たって、それぞれの施設について、積算要領や基準にのっとって積算する。旧鹿野総合支所は地下1階と地上3階、旧大河内住宅は地上9階建て市営住宅で間仕切り等があるなど、それぞれの施設によって、積算の数量や解体方法が異なってくるため、最終的に当該金額で設計した。
問 工期を令和8年5月30日として債務負担行為を設定しているが、鹿野観光交流拠点施設整備の全体的な工期に影響はあるのか。
答 解体工事の遅れにより、造成工事や建築工事が遅れることになるが、令和9年度中の供用開始には間に合う予定である。
問 前回の入札と全く同じ工事内容で入札が行われたのか。
答 前回の入札では不落札となったが、積算は正しかったと認識している。4月に1回目の公告を行い、7月に2回目の公告を実施した際、積算金額と内容は一切変えていないが、最新の単価を用いたことで約33万円ほど増額した。
問 落札率が96.4%であるが、適正業者などの確保に問題はないか。
答 本市において、ダンピング防止や品質確保の観点から低入札価格調査制度を設けており、今回の解体工事もその対象となっている。今回は調査基準価格よりも上回っているため、適正な金額が設定され、落札に至ったと認識している。

[委員会審査結果]全会一致で可決

■可決(全会一致) 小型動力ポンプ付積載車の買入れ
9月定例会
本議案は、久米地区を管轄する中央第12分団久米機庫と、菊川地区を管轄する中央第14分団富岡機庫に配備している小型動力ポンプ付積載車2台を更新するもので、条件付一般競争入札の結果、3,349万5,000円で株式会社クマヒラセキュリティ徳山営業所と契約するものです。

▼企画総務委員会での審査
問 現在配備している車両はいつ購入したものか。また、すべての機庫の車両更新を計画的に行っているのか。
答 現在の久米機庫の車両は平成9年に、富岡機庫の車両は平成11年に配備したものである。おおむね15年から20年をめどに更新する計画としている。
問 今回配備される消防団車両の車両総重量は3.5トン未満か、またオートマチック車両なのか。
答 富岡機庫に配備する車両は、中山間地域に配備する車両のため、四輪駆動車両で3.5トンを超えるものであり、準中型の免許が必要である。久米機庫に配備する車両は、市街地に配備する車両のため、3.5トンを超える四輪駆動車両ではなく、普通免許で運転できる車両である。また、今回配備する車両は2台ともオートマチック車を想定している。
問 老朽化している車両は処分することになると思うが、備え付けの資機材など、まだ使用できるものの利活用はどのように考えているか。
答 まだ使用できるものは、部品取りにより活用することとしているが、最近は電子部品などが非常に増えてきているため、流用できないものは車両も含めて廃車処分とする。

[委員会審査結果]全会一致で可決

■可決(全会一致) 泡消火薬剤の買入れ
9月定例会
本議案は、泡消火薬剤6,000リットルについて、条件付一般競争入札の結果、2,189万円で株式会社ハツタ山口と契約するものです。

▼企画総務委員会での審査
問 今回契約する6,000リットルという量は何年分のものか。また、泡消火薬剤の使用方法は。
答 泡消火薬剤は、水で薄めて使用するものである。中央消防署に配備している泡原液搬送車のタンクの容量が約4,000リットルであり、その交換分と備蓄倉庫で保管する薬剤分2,000リットルを合わせた6,000リットルである。化学消防車が2時間連続して放射できる能力に基づいて全体の備蓄量を考え、今回更新するものである。ただし、使用状況によって異なるため、何年分といった正確な数字では把握できない。
問 6,000リットルで約2,200万円という数字は適正価格なのか。
答 泡消火薬剤は国の検定を受けたものであり、これに代わるものは他にはない。各メーカーが泡消火薬剤を出品しており、その中で複数者による競争の結果のため、適正な価格だと考えている。

[委員会審査結果]全会一致で可決

■可決(全会一致) 特定教育・保育施設および特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の改正
9月定例会
本議案は、児童福祉法などの改正による引用条項の整理に伴い、関連する4件の条例について所要の改正を行うものです。

▼教育福祉委員会での審査
問 法改正の具体的な内容は。
答 改正前の児童福祉法では、児童養護施設、障害児施設、高齢者施設などについて、施設の中で虐待を発見した際に通報する義務があった。今回の改正ではそれらの施設に加えて、保育所や幼稚園、こども誰でも通園制度の対象となる施設、児童クラブなどに通報義務が課されたものである。
問 今回の改正によって、今後どのような動きになるのか。
答 現在、国がガイドラインを策定しており、後日説明会も行われる予定である。具体的には国から示されるガイドラインに沿って対応することとなるが、虐待の通報を受けた場合は調査を行い、虐待と認定された場合には審議会に報告するところまでは対応のフローとして決まっている。
問 現場の対応はこれまでと変わるのか。
答 児童虐待に関しては、法の有無にかかわらずこれまでも適切に対応している。通報義務が課せられたことにより、虐待のリスクがある行為が行われた場合の見落としを防ぐことができるが、現場の対応としてはこれまでと大きく変わることはないと認識している。
問 施行日まで期間が短く、対象となる施設には早急な対応が必要と思うがどうか。
答 早急に周知を図る。園長などに対しても説明会などを行う予定である。

[委員会審査結果]全会一致で可決