- 発行日 :
- 自治体名 : 山口県平生町
- 広報紙名 : 広報ひらお 令和7年(2025年)4月号 No.1356
認知症の予防にも好影響の「でかける」と「話す」にチャレンジしてみましょう!
平生町認知症相談室は開設から丸一年が経過しました。各所でお会いした皆様の声を聞くと、一番関心があるのはやはり「認知症の予防について」ではないかと感じているところです。
今は残念ながら認知症の発症を防ぐものはありませんが、発症のタイミングを遅らせたり、進行をゆるやかにすることはある程度できるようになってきていて、国はその取り組みを認知症予防として位置付けています。
誰でも取り組める予防の一つは健康的な生活を送り、持病の治療や改善に努める事です。「普通の健康法と一緒じゃないか」と思われるかもしれませんが、これが認知症予防にもとても影響があります。高血圧を放置しておくと、脳の血管に長年にわたるダメージがたまり、認知症につながる事が多くあります。糖尿病や脂質異常症なども同様で、まずは日ごろの健康づくりが第一歩となります。
また、外にでて人に会うこともとても大切で「初めまして」や「久しぶり」とあいさつをする機会がある場だと尚良いです。毎日会うよく知った関係の人に比べ、初めて会う人には必ず自己紹介をして、相手の話を聞きながら会話を考えて組み立てる必要があり、この過程で脳の働きが活発になる上、そこで楽しい経験ができれば心にも良い影響を与えてくれます。
「なかなかそんなきっかけがない」という人には下記のような行事もあります。
どちらも新しい参加者は大歓迎です。春は、出会いの季節です。
認知症予防にもつながる、新しい体験にチャレンジしてみませんか?
◆「先生、質問です!」のコーナー
「もの忘れが増えた?」と周りから言われます。どうしたらよいでしょうか。
「もの忘れが増えたんじゃない?」などと言われると、少し心配になってしまいますよね。実は、こうしたもの忘れは早めに専門家に相談すれば、必要な検査を受けやすくなり、対策にも繋がりやすくなるということがあります。
まずは、いつごろ、どんな場面で起こったかを簡単にメモしておくと、かかりつけ医や地域包括支援センターで相談するときに役立ちますよ。また、一人で抱え込まず、ご家族や友人に気になったことを共有すると、不安を減らすことにもつながります。もの忘れは誰にでも起こる現象ですが、生活習慣や日ごろのケアを見直すことで、進行を遅らせたり防いだりできる可能性があります。さらに、地域の相談窓口や認知症カフェなどでは、専門家や同じ立場の方々と情報交換ができますので、ぜひ気軽に足を運んでみてください。
少しずつ対策を積み重ねることで、安心して過ごせる時間を伸ばすことができるはずです。どうぞご無理なさらず、あなたのペースで始めてみてはいかがですか。
このコーナーではPREMIUM(プレミアム)オレンジドクターの医療法人光輝会 重冨雄哉先生に、認知症についての質問にお答えいただきます。
◆認知症関連の行事
▽ふらっとサロン
認知症や介護の情報に触れながら過ごせる場です。認知症カフェも兼ねており、どなたでも自由に参加できます。
4月16日、5月21日13:30~15:00
場所:レストランオーベルジュ
4月25日、5月23日13:30~15:00
場所:曽根地域交流センター
参加費:100円
問合せ:平生町認知症相談室
【電話】25-0222
▽オレンジカフェ あいあむ
認知症に関心のある人の憩いの場。どなたでも自由に参加、相談できます。
日時:第1火曜日 13:30~15:00
場所:あいあむ
参加費:100円
問合せ:平生町社会福祉協議会
【電話】56-8000
◆認知症に関する各種相談窓口
平生町認知症相談室(坂の下相談室)
〒742-1102 平生町大字平生村862-2
【電話】25-0222
(受付:平日9:00~17:00)