- 発行日 :
- 自治体名 : 山口県平生町
- 広報紙名 : 広報ひらお 令和7年(2025年)8月号 No.1360
「噛む力」が支える健康な人生
健康の土台と聞いて、まず何を思い浮かべるでしょうか?栄養バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠はいずれも大切ですが、実は「歯」もその一角を担っています。
歯の健康を保ち「しっかり噛める力」を維持することは、全身の健康や生活の質に密接に関係しています。
■噛む力と体全体への影響
「よく噛むこと」は単に食べ物を砕くためだけではありません。噛むことには次のような身体的メリットがあります。
・唾液分泌の促進…噛む刺激が唾液の分泌を促し、消化を助け、口腔内の細菌の繁殖を抑える効果があります。
・脳の活性化…噛むことで脳への血流が増加し、認知機能の維持に寄与します。
・満腹中枢の刺激…しっかり噛むことで食べ過ぎを防ぎ、肥満や生活習慣病の予防につながります。
・姿勢やバランス感覚への影響…噛み合わせのバランスが崩れると、全身の姿勢や筋肉の使い方に影響を与えることがあります。
■アスリートが示す「噛む力」の重要性
プロスポーツ選手の中には「噛む力」がパフォーマンスに影響することを重視する人が少なくありません。
たとえばラグビー選手や野球選手は、マウスピースを使用して歯の噛みしめを最適化することで、力強いプレーを支えています。ある日本のトップアスリートは、奥歯の噛み合わせが崩れたことで全身の筋力バランスに乱れが生じ、プレーの質に影響が出たといいます。歯科的なアプローチで噛み合わせを調整したことで、筋肉の力の出力が回復し、再び最高のパフォーマンスを発揮できるようになったとのことです。
このエピソードからも分かるように「噛む力」は単に歯の問題にとどまらず、筋力や姿勢、集中力にまで影響を及ぼします。
■成人期こそ「歯のある生活」を
高齢になるほど歯の喪失が進みやすくなりますが、歯が少なくなることで噛む機能が低下し、それに伴って食欲や栄養摂取にも影響が出ます。さらに、歯の数が少ない人ほど、認知症や転倒リスクが高まるという研究結果もあります。
ですが、定期的な歯科受診と適切なセルフケア(歯磨き、歯間ブラシ、基本的生活習慣の確立など)を続け、歯を守ることで、将来の健康寿命を延ばすことができるのです。
噛む力を保つことは、見た目の若々しさや食の楽しみだけでなく、脳や体の働きを支える重要な要素です。アスリートのように最高のパフォーマンスを目指すことはなくても「健康に動ける毎日」を送るうえで、歯の存在とその機能は欠かせません。
今こそ、自分の口や歯と向き合う時間をとってみませんか。
≪口からカラダへ。健口スマイル≫
山口県歯科医師会は、口腔ケア意識を定着化させ健康寿命の延伸を応援する事業として「健口スマイル推進事業」を行っています。
問合せ:町保健センター
【電話】56-7141