くらし 災害から命を守ろう!
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- 発行日 :
- 自治体名 : 徳島県徳島市
- 広報紙名 : 広報とくしま 2025年6月15日号
■遠藤市長よりメッセージ
南海トラフ巨大地震に関する被害想定は、今後の防災対策を考える上で欠かせないものです。今回の見直しでは、南海トラフ巨大地震が発生した場合の被害想定がより具体的に示され、徳島県の人的被害は4.1万人と驚くべき数字となっており、特に津波による影響が懸念されています。
今回の被害想定で示された最大のポイントは、「対策に取り組めば被害は大幅に減らせる。」という点です。これは、地域のコミュニティや企業、個人での防災への取り組みが極めて重要であるということです。南海トラフ巨大地震は決して他人事ではありません。私たち一人ひとりが高い防災意識を持ち、就寝中の避難に備えて「枕元に靴」を準備するなど、日頃から災害へ備えておきましょう。
■ご存じですか?6月は「土砂災害防止月間」です
6月1日から6月30日は「土砂災害防止月間」です。皆さんも、災害時に適切な行動がとれるように、自分の住んでいる地域の危険な場所を確認したり、日頃から防災情報を入手するなど、万が一の事態に備えておきましょう。
▼土砂災害の種類と主な前兆
土砂災害を発生させる現象には、主に「がけ崩れ」「土石流」「地すべり」の3つの種類があり、これらが発生するときには、何らかの前兆現象が現れることがあります。こうした前兆現象に気付いたら、周囲の人と声をかけあい、いち早く安全な場所に避難することが大切です。
○がけ崩れ(急傾斜地)
地面にしみこんだ水分が土の抵抗力を弱め、弱くなった傾斜が突然崩れ落ちる現象。
▽前兆現象
・がけからの水が濁る
・地鳴りがする
・がけに亀裂が入る
・がけから水が湧き出る
・小石がパラパラと落ちてくる
○土石流
谷や傾斜にたまった土や石、砂などが梅雨時期や台風時の集中豪雨により、水と一緒になって一気に流れ出してくる現象。
▽前兆現象
・山鳴りがする
・川の水が濁り流木が混ざる
・雨が降り続いているのに川の水位が下がる
○地すべり
比較的緩やかな傾斜で、地下水の影響などで地中の粘土層などすべりやすい面を境にしてゆっくり動き出す現象。
▽前兆現象
・地面がひび割れる、陥没する
・斜面から水が吹き出す
・樹木が傾く
▼状況に応じた自分の行動をあらかじめ決める
土砂災害に関する避難情報が発令されてから、とりあえず避難できる場所に行けばいいと思っていませんか。大雨が降る中、自宅の外に出るほうが危険な場合もあります。
徳島市洪水・高潮ハザードマップには、浸水区域や浸水深のほか、土砂災害の警戒区域、避難行動などを掲載しています。自分や家族にとって命を守るための適切な避難行動を確認しておきましょう。
○マイ・タイムラインを作ろう
「マイ・タイムライン」とは、土砂災害の発生に備え、一人一人の家族構成や生活環境に合わせ、あらかじめ作成する自分自身の避難計画のことです。自分の行動を時系列で分かりやすく整理してみましょう。
▼防災情報を入手しよう
各種情報は徳島市や防災関係機関、報道機関などから伝達されます。
・徳島市公式LINE
ハザードマップなど日頃の備えと災害時の迅速な避難情報を発信。
・気象庁ホームページ
気象警報・注意報、台風情報、解析雨量などの防災気象情報を発信。
■南海トラフ巨大地震 被害想定が見直されました
2025年3月に、国から南海トラフ巨大地震の新たな被害想定が発表されました。徳島市の最大震度は、前回(2012年)想定の震度7から変化はありませんが、最短津波到達時間は3分短縮され、41分に見直されました。
この結果を受け、徳島市では南海トラフ巨大地震への警戒をさらに高め、引き続き実効性のある防災対策を講じていきます。徳島市民の皆さまには、日頃からの備えを再確認していただくようお願いします。
○日頃からの備えを再確認
・家族との連絡手段
・避難場所・避難経路
・家具の固定、非常食などの備蓄
○避難の準備
・すぐに逃げられるように枕元に靴
・非常持ち出し品
問合せ:
危機管理課【電話】088-621-5529【FAX】088-625-2820
防災対策課【電話】088-621-5527【FAX】088-625-2820