子育て 文化部の花道 かがわ総文祭2025~ロボット編~

■高校生がつくる「マイコンカー」の世界
プログラミングと車体改造 速さと正確さで勝負を制す

「かがわ総文祭2025」で実施される23部門の中から、今回は「ロボット部門」を紹介。頭脳と手先の技を駆使して、マイコンカーの速さと正確さを追求する高校生たちを取材しました。

マイコンカーとは、マイコン(小さなコンピュータ)を載せた車のこと。車体の頭部にあるセンサーで、コース中央の白線を認識しながら、自動で走らせてタイムを競います。
車体は30センチほどで、速いマイコンカーだと約70メートルのコースを約16秒で走ります。実物大にすると、F1並みのスピードです。
腕の見せ所は、プログラミングと車体改造。プログラミングは、カーブの進入速度や角度など、さまざまな指令をマイコンに組み込みます。車体改造は、部品や組み立て方を工夫して、車体を軽くしたり安定感を高めたりします。
総文祭ではタイムの速さを競う「ノーマル」(一周コース)、「ドラッグ」(直線コース)に加え、決められた時間ぴったりにゲートを通過する「ジャストタイム」の3種目が行われます。
高松工芸高校教諭でロボット部門代表委員の平尾琢志さんは「ジャストタイムはタイムの正確さを競うので、スピードに関係なく上位を狙える」と話します。
「タイムを縮めようと果敢に挑戦し、成長する高校生の姿を見ると、『モノづくりはヒトづくり』であることを改めて感じます」と平尾さん。未来のエンジニアが、この夏、自作のマイコンカーで最高の走りを披露します。

◯プログラミング
カーブのハンドル角や内輪差、進入速度など計算したプログラムを、車体に搭載したマイコンに打ち込み、コースを走らせながら調整する。

◯車体の改造
規定の範囲内であれば改造が可能。部品の素材や組み立て方法など各自で工夫を凝らし、車体の軽量化やバランスの向上を図る。

◇見どころ
《直角コーナー》
コーナー手前にラインが引かれている。減速のタイミングがポイント。

《レーンチェンジ》
コースアウトせず、いかに滑らかに走行できるか。

《白黒反転》
コース最大の難所。プログラミングでの対応がカギ。
※詳細は広報紙4~5ページをご覧ください。

◆高校生にインタビュー マイコンカーの魅力を聞きました!
◯スピードと迫力走りに感激!
観音寺総合高校3年
射場(いば) きらりさん

学校の課題研究で選択したのがマイコンカー。先輩が製作したマイコンカーの走りを見て、すごいなと感じました。試行錯誤しながら、コースに合わせたプログラムを設定し、思い通りに走ってくれた時はとてもうれしいですね。

◯理想の走りを実現させるのが楽しい!
多度津高校2年
丸岡 大翼(つばさ)さん

学校のウェブサイトを見て、マイコンカーに興味を持ちました。理想の走りをイメージしながら、プログラミングの設定や車体を調整するのは楽しいですね。プレ大会は仲間のサポートをしていましたが、総文祭には出場したいです。

▼かがわ総文祭2025
令和7年7月26日(土)~31日(木)

◯ロボット
日時:7月30日(水)、31日(木)
会場:高松市総合体育館

◯県内の出場予定校
・高松工芸高等学校
・坂出工業高等学校
・多度津高等学校
・観音寺総合高等学校

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※詳細は広報紙5ページの二次元コードをご覧ください。