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■丸亀市、2度目の「世界の持続可能な観光地TOP100選」に選出 ―教育と循環型観光を融合した先進事例―
国際認証機関Green Destinations※が発表した2025年版「世界の持続可能な観光地TOP100選」において、市の取り組みが「ビジネスとマーケティング」部門で選ばれました。2023年に続く2度目の選出となり、産官学連携で地域課題に対して、SDGsの視点で解決にあたり、地域資源を活用した新たなビジネスモデルを構築したことが高く評価されました。
※地域の文化・自然資源を守りながら観光を通じた持続可能な発展を目指す自治体や団体を対象に、世界各地から優れた事例を選定

今回選出された「グッド・プラクティス・ストーリー」は、「街が教室になる――次世代につなぐ、学びから始まる循環型観光」です。市では2022年から、観光関連事業者と横断型ワーキング・グループを立ち上げ、地域課題の共有と再構築に取り組んできました。学生との連携を通じて、地域資源の循環や教育的価値の創出にも力を注いでいます。
地域資源の流れを可視化する「循環図」を活用し、廃棄物削減や食文化を軸とした資源循環の仕組みづくりを推進しました。丸亀うちわや中津万象園、レモン農家、レオマリゾートなどを対象に、地域課題に即した実践的なプロジェクトを展開。学生によるフィールドワークやモデルツアーを通じて、地域資源の再解釈と活用が進められ、持続可能な観光の実践につながりました。
さらに市では、地域課題の洗い出しから産官学連携による解決策を探究学習プログラムとして教育旅行向けに造成し、誘客にもつなげています。こうした取り組みは、行政・事業者・学生が協働して築いた、持続可能な観光の未来像として国際的に評価されています。

◆地域資源を活かした“学び”と“循環”の事例
産官学連携事業として、学生と取り組んだ例に、以下の取り組みがあります。

▽レオマリゾート
ホテルレオマの森のバイキングの調理過程で発生する生ごみを地元事業者と連携してコンポスト化。できた肥料は、園内の農園で野菜などの栽培に活用され、収穫された野菜はパーク内のレストランで提供されている。

▽中津万象園・タンジールカフェ
年間通じて大量に発生する松葉の廃棄量削減を目的に、松葉がレモンのグランドカバーとして有効であることを発見。育てたレモンは、市内のタンジールカフェでレモネードに加工され、園内での販売も検討されている。

問い合わせ:産業観光課
【電話】24-8816