- 発行日 :
- 自治体名 : 香川県三豊市
- 広報紙名 : 広報みとよ 令和7年8月号
■地域おこし協力隊に谷村 一成(たにむらかずなり)さん
子どもたちの地域格差を埋めるため、部活動の地域展開や新規部活動の立ち上げに取り組む地域おこし協力隊として、6月25日(水)から、新たに谷村一成さんが着任しました。
みとよ探究部やみとよマネー部、メタバース部などの活動を通して、子どもたちの選択肢を広げ、探究学習やコミュニケーション教育、キャリア教育など、さまざまな視点から充実した放課後改革をめざします。
行政書士や介護福祉士、NPO法人の代表など、多岐にわたる資格や肩書を持っている谷村さんに、就任への思いを聞きました。
▽実際に感じた地域格差を埋めるために
“高松市から上京し、勤務していたグローバル人材会社では、高度人材と呼ばれる知識や技能に長けた外国人や海外の大学に通う日本人の就職支援などを行っていました。
海外の大学に通う日本人は、半数以上が関東出身で、『日本の大学に進学することが当たり前』と思っていた自分にとっては、驚きでした。こういった機会が多くある地域とそうでない地域との格差も実感しました。
三豊市は、人口減少が進む中、地域の弱みを逆手に取り、子どもたちが主体的に考え選択できる先進的な取り組みを進めているところに惹かれました。私もその一助になることができればと思っています”
▽自身のつながりを生かして
“9年前に、在学中に学生仲間と共に『NPO法人みんなの進路委員会』を立ち上げ、年間に中・高約80校で、探究型留学の支援や出前授業などを行っています。地域おこし協力隊の活動の中でも、子どもたちが主体的に活動できる居場所づくりを続けていきたいです。
また、NPO法人の活動で得たつながりを通じて、いろいろな地域の子どもたちが交流できるようにサポートしていきます。さらに、グローバルな部活動の展開をめざしています”
三豊の地域資源や取り組みを生かし、子どもたちには『三豊だからこそできる』探究的な学びを広げてほしいと話す谷村さん。
既存の活動を盛り上げるだけでなく、これまでの多様な知見を総合的に生かした、新たな活動の展開も期待されます。
Kazunari Tanimura
高松市出身で、大学進学を機に上京。今年の6月下旬まで東京都に在住し、人材会社でグローバル人材の就職支援を行ったり、デイサービス企業で介護福祉士として働いたりと、さまざまな分野で知見を広げてきた。
小学3年生から野球を続け、高校球児のOBで結成されたマスターズ甲子園香川県大会を主催し、出場もしている。
問い合わせ:学校教育課
【電話】73-3131