文化 特集 戦後80年 未来へつなぐ平和のメッセージ(2)

■平和な世界、祈る
◆授業で学ぶ
比地小学校の6年生33人が、道徳の授業で、平和な今と戦争中では何がどう違うのか、グループで話し合いながら考えました。
子どもたちからは、平和な今は『みんなの笑顔が溢(あふ)れている、当たり前の日常』で、戦争中は『自由がなく、命を守ることで精一杯な暮らし』などの意見が出ました。
学んだ戦争の恐ろしさを周囲の人たちに伝え、今ある当たり前の日常を大事に生きることを、みんなで再確認しました。

・比地小学校6年
近松 珠希(ちかまつ たまき)さん
戦争は、今の『当たり前』を壊して、たくさんの人を不安にさせる悲しい出来事です。戦争を二度と繰り返さないためには、体験していない人も、みんなが戦争のつらさを理解しないといけません。そして、何事も争い奪い合うのではなく、協力して助け合うことで、みんなが幸せで平和に過ごせると思います。
命は、一度失ったら戻ってこないので、自分の命はもちろん、家族や友だち、動物や植物の命も大切にして生きていきたいです。

・比地小学校6年
冨山 空輝(とみやま そら)さん
授業では、戦争をしても何も得ることができず、誰も幸せにならないということを学びました。僕たちは、実際に戦争を体験したことはありませんが、戦争の恐ろしさや命の尊さをしっかりと学んで、次の世代に伝えていくことが大切だと思います。
いろいろな問題があっても、戦争をせずに解決する方法を一人ひとりが考えると、平和な社会が作れると思います。国や地域が違っても、相手の良さを認め合い、お互いに尊敬することを忘れずに歩んでいきます。

◆イベント・本で学ぶ
▽詫間町民俗資料館・考古館『戦争と三豊』リニューアル展示
詫間海軍航空隊に関するジオラマの展示や反戦平和の詩画人『四國(しこく)五郎』展を開催します。
期間:8月13日(水)から
内容:
・詫間海軍航空隊の特攻隊の説明
・詫間海軍航空隊に関連する飛行機15機の模型展示 など

問い合わせ:詫間町民俗資料館・考古館
【電話】23・6709

▽文書館夏期企画展『戦後80年 戦時下の学校』
学校日誌を中心に、戦時下の子どもたちの暮らしを紹介しています。
期間:9月7日(日)まで
※月曜日、8月29日(金)は休館。

問い合わせ:文書館
【電話】63・1010

▽体験談集『太平洋戦争と三豊』
編集:『太平洋戦争と三豊』体験談集策定委員会
市内の各図書館(室)で閲覧できます。

※詳細は本紙をご覧ください。