その他 町長コラム 岡野能之

■災害時に備えて「逃げ道地図」の作成を
私の目指すまちづくりの一つに「災害に強いまち」があります。
近年、能登半島地震の発生や線状降水帯による大雨など、自然災害の頻発化や規模の拡大に伴い、防災意識のさらなる向上と、まちづくりの視点からの総合的なアプローチが求められています。
災害への備えとしては、自助、共助、公助のすべてが必要です。今回は、自助について申し上げると、自助とは、災害が発生した際に、まず自分自身や身近な人々ができる範囲での対応を指し、これが最も基本的かつ効果的な防災行動となります。非常用持ち出し袋の準備、家具類の転倒防止対策、家屋の耐震性の確認と耐震補強など、事前の準備と対策がこれに当たります。
また、避難については、災害の種類によって異なるため、多様な災害の特性と適切な対応策を理解しておく必要があります。そのため、私が強く町民の皆さんにお願いしたいのは、自分自身の「逃げ道地図」の作成です。今年度中にハザードマップが更新されるので、これに合わせて、それぞれの地域や自治会で、災害リスクとそれに応じた避難経路を考えていただくための説明会やワークショップを進めていきたいと考えています。
災害時の備えは、「ひと」と「まち」の両面から総合的に進めていき、安心安全なまちづくりにつなげていかなければなりません。ぜひご自分のこととして、積極的に説明会やワークショップに参加していただくようお願いいたします。