くらし こちら町長室

琴平町長 片岡 英樹

■「第29回子ども議会」で答弁
8月27日、、琴平町教育委員会主催による「琴平町の未来を考える子ども議会」が2部制で開催されました。町内の3つの小学校と中学校の児童生徒代表10名が子ども議会議員として参加し、「幸せを感じる琴平町へ」をテーマに活発な議論が行われました。

◇第1部 本格的な議会体験
町議会本会議場において、一般質問と同じ形式で以下のような質疑をいたしました。
榎井小議員は、観光客対策として、歌舞伎体験施設の設置などを提案。私は、金丸座での観光案内をお願いし、子どもたちを「小さな観光大使」として活躍してもらいたいと答弁しました。
琴平小議員は、町のイベントで小学生が主役になれる「子ども発表コーナー」の設置を提案。私は、コロナ前に実施していた歌舞伎での「木戸芸者」参加の復活や、7月の国際交流アートキャンプでの成果を紹介し、子どもたちのアイデアを積極的に取り入れたいと答弁しました。
象郷小議員は、統合後の象郷小学校跡地活用について質問。避難所機能や外遊び場、懐かしい場所としての活用を提案。私は具体的な決定はないものの、都市計画見直し時に子どもたちの意見を参考にすると答弁しました。
琴平中議員は、人口減少対策として岡山県奈義町の子育て支援を参考にした施策や、中高生への情報発信強化を提案。私は移住定住支援の現状を説明し、子育て拠点充実や学校との連携強化を答弁しました。
どの質問も問題点の発見から課題の整理、解決策の提案、期待される効果まで非常によく構成されており、学校での学びや町民としての気づきから生まれた地域への愛情を感じる内容でした。子どもたちの真剣な姿勢に応え、私も誠実に答弁いたしました。前向きな提案については政策づくりの参考とし、厳しい指摘については素直に受け止め、改善への決意をお伝えしました。

◇第2部 主権者教育の実践
今年初めての試みとして、現職町議会議員との懇談会を開催しました。「なぜ議員になろうと思ったのですか」「議員の仕事は何ですか」といった質問を通じて、議会制度や議員の役割について理解を深めていただきました。

◇将来への期待
長期にわたって幸せに住み続けることができる琴平町の実現について、子どもたちと真剣に議論できた貴重な機会となりました。この体験が子どもたちの人生の宝物となることを期待するとともに、私たち大人も多くの学びと気づきをいただいた有意義な一日でした。